おとなの恋は、まわり道

おとなの恋は、まわり道

『おとなの恋は、まわり道』は2018年に公開されたアメリカのロマンティック・コメディ映画。監督・脚本はヴィクター・レヴィン。出演者にキアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーなどがいる。
主人公は同じ結婚式の招待客として出会った独身のフランクとリンジー。毒舌家の2人が思いがけずずっと一緒に過ごすハメになり、互いに毒舌を飛ばしあう会話劇をユーモラスに描いている。

おとなの恋は、まわり道のレビュー・評価・感想

おとなの恋は、まわり道
7

キアヌとウィノナの共演て!!

言い争いばかりだけど、妙に気が合うとか、少女漫画好きからすれば、それってフラグじゃんっていう二人。でも、なかなか恋に発展しそうになくて…、それは二人が中年だからっていう話です。確かに若い二人の話だと、何してんだよ、いけいけって見ている方も思いますが、この二人くらいの年齢だと、新しい恋始めるのは怖いよねって共感します。相手には相手の事情があるかもって思っちゃうし、ここで盛り上がっても、それが続くのかとかいろいろ考えてしまうんだと思います。主演はキアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーで、すごく豪華だなと思いました。2人はなんていうか、昔売れまくったアイドル達って感じです。その二人が共演して、ラブロマンスを演じるなんて、それだけで御の字です。結構、よくある話だったけど、会話がほぼ言い争いでそれがおもしろかったです。セリフの中にはすごい共感できるってセリフもありました。ウィノナが浮気相手が若い女なら許せるって言ったのとか、すごくわかります。そんなことないよとか言う人もいるけど、結局、若い女の方がモテるし、男がそっちにいくことも経験上わかってきちゃうんですよね。年を重ねた人ならわかることがたくさん出てきて、中年にぴったりの映画でした。

おとなの恋は、まわり道
6

マイナス×マイナス

キアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーによる4度目の共演は、互いに拗らせ捻くれた大人の恋愛映画。
とある金曜日。空港で飛行機の搭乗時刻を待つ2人の男女。軽い挨拶が口論となり、嫌な気分で飛行機に乗り込む。しかし2人はなんと飛行機の座席が隣同士だった。機内でも口論となり最悪な気分で目的地へ到着。するとなんと2人は目的地まで一緒だった。2人とも同じリゾートウェディングの招待客。新郎と絶縁状態だった異父兄弟のフランク。新郎の元カノで未練ダラダラのリンジー。全く相容れない2人の週末が始まる…というのがザックリとしたあらすじ。

物語的に大きな波は起きず単調なのは否めないけど、決して退屈にはならない。作中でセリフがあるのはメインの2人だけ。ひたすら2人のやりとりが続く。そのやりとりのテンポが良くて、程よくブラックで聴いてて素直に面白い。
邦題通り1つのゴールがあって、直線距離は大したことないのに、邦題通りまわりまわる長い道のり。何だよ早くくっつけよ!と呆れながらニヤニヤする感じが焦ったくもあり何故か可愛らしい。昔学校で習った数学のルールで未だにしっくりこないものがある。それは「マイナス×マイナス=プラス」というもの。偏屈男と屁理屈女。互いにマイナスな彼らのやりとりを見ていて感じた。どうやらこのルールは人生にも当てはまるらしい(笑)。