魔界塔士 Sa・Ga / The Final Fantasy Legend

魔界塔士 Sa・Ga / The Final Fantasy Legend

『魔界塔士Sa・Ga』とは、1989年12月15日に現・スクウェア・エニックスから発売されたゲームボーイ(GB)専用ソフト。ジャンルは当時、携帯機のGBでは不可能といわれた初のRPGで、当社初のミリオンソフトとなった。
サガシリーズの記念すべき第1作目。経験値やレベルの概念がなく、キャラクターの種別によって成長方法が異なるという斬新なシステムで注目された。舞台は1本の塔によって結ばれた4つの世界。その塔の頂上には楽園があるという。その楽園を求めて主人公は塔への冒険に旅立つ。

魔界塔士 Sa・Ga / The Final Fantasy Legendのレビュー・評価・感想

魔界塔士 Sa・Ga / The Final Fantasy Legend
8

初期ゲームボーイのはまったゲーム

今のカラーで3Dのアドバンスのゲームボーイとは違う、一番最初のゲームボーイのなかで、はまったロールプレイングゲームです。
このSaGa以降にSaGaシリーズと言えるものが登場しました。
ゲーム自体は決して難易度が高いわけではなく初心者でも、頑張ればクリアできると思います。
このゲームの画期的なのは、おそらく、武器の使用制限、つまり50回使ったら無くなる(武器に限りで防具は無くならない)というものがある意味リアリティーがあると思います。
魔法を使うとMPが減るのと同じです。
武具の装備という概念が大きく覆り、基本何でも装備できるというのが面白いです。
そして、このゲーム位からだと思いますが、モンスターを仲間にできるというのも特徴です。
もともとあったかもしれませんが、モンスター同士を掛け合わせる元祖かもしれません。
敵を倒したら、モンスターの肉が落ちて、それを仲間のモンスターがたべると、変化します。
ただこれはギャンブルで、必ず強くなるわけではありません。そこも面白さがあります。
そして、なんといっても最後のボスが、ある武器を使うと一発で倒せると言うものが拍子抜けしてしまいます。
(レアアイテムとかではなく普通にお店で買えます)でも、ゲーム全体はバランスの整ったいいゲームだと思います

魔界塔士 Sa・Ga / The Final Fantasy Legend
10

スクウェア(現スクウェア・エニックス)初のミリオン作品。これがいきもののサガか

今年で30周年になるSa・Gaシリーズの原点にして頂点のゲームボーイの作品です。
後に登場するロマンシングサガ3作があまりにも有名になってしまってる為に「ロマンシングサガシリーズ」と勘違いされやすい程ですがこちらが原点です。
今までのRPGの概念からいい意味で逸脱したシステムをふんだんに盛り込まれています。
アイテムを使ってステータスを上げる“にんげん”。
概念が無く、戦闘終了後にステータスがあがったり、能力を覚えたりするエスパー。
モンスターからお肉を食べることでが様々なキャラに変身しながら強くなるモンスター。
これらの3つの種族から最大4人まで選んで冒険するのですが、一度クリアしてもまた違う種族でやってみよう等の遊びも出来るので中々に楽しめます。
このゲームは基本セリフにエッジが効いててそれも楽しめる要素です。
例え女の子でも「オレ」、店主ですら「なんの ようだ!」といった具合です。
あと、このゲームは裏技やバグが多いのですがその中の一つ、チェーンソーでラスボスが一撃で倒せるのはあまりにも有名。後に公式にしてしまう所も好感持てます(真面目に戦うと本当に強いです)。
このゲームは神の作った世界なのですが、要所に考えさせるシーンも結構あり、特にシェルターの所で子供に食料を与えて先に親が死んだという手紙の内容は本当に悲しくなります。
塔の脱落者が記載されている所もあったりしますが、それすらも神の手の上で転がされていると衝撃を最後の最後にプレイヤーが知ることになります。
それは「自分たちが楽園目指して必死に登って来たのは神の遊びにつき合わされただけ」という…戦闘システムだけでなく、ストーリーも考えさせられる内容なのでそういう意味でも1回だけでは遊びつくせないんじゃないかなって思います。
そういえばこのゲームに登場する武器は一般的なものから近代兵器、はたまた核爆弾や波動砲等の物騒なものまでバラエティに富んでます。