ジェニーハイ

ジェニーハイのレビュー・評価・感想

New Review
ジェニーハイ
8

個性爆発!5人組

テレビ番組の企画としてスタートした、音楽&お笑い混在バンドです。
まずメンバーが濃い!「ゲスの極み乙女」の川谷絵音さん(ギター)、ピアノの新垣隆さん(キーボード)、音楽フェスも手がけるお笑い界の小藪千豊さん(ドラム)、野生爆弾のくっきーさん(ベース)、ロックバンド「tricot」の中嶋イッキュウさん、と、名前を並べただけでもワクワクしそうな個性的メンバーです。
といっても、音楽は間違いなく本物です。
ユニークさを持ちつつ、キャッチーなメロディーは耳にのこりシュールな歌詞は頭から離れません。
楽曲に定評のある川谷さんが全体プロデュースなだけあって、バラエティー豊かな楽曲が揃い、それをこのメンバーでシンプルな土台にしっかりと歌が乗せることができ、なんだかくせになります。
その世界観はMVも合わせてみると、さらに楽しくはまってしまいます。
プロ中のプロといえる新垣さんのピアノは全体を通してさすが素晴らしく、ジャンルに縛られない独特で繊細な演奏に引き込まれます。しかも、芸人二人のドラムとベースともなぜかバランスよく、それがまたおもしろいのです。
どんどん進化するグルーブにのせて、どんどん展開されていくジェニーハイは、クスっと笑顔になれ、音楽的にも個性爆発です。

ジェニーハイ
10

【異色バンド】ゲスの極み川谷絵音率いる新ユニット「ジェニーハイ」一度聞くと必ずはまる実力派バンド!

一時期世間を騒がせた「ゲスの極み乙女」「indigo la End」の2つのグループのプロデュース兼ボーカルを務める川谷絵音が3つ目のバンドが始動。

プロデュース兼ギターを務める川谷絵音。世界で活躍する「tricot」のボーカル中嶋イッキュウ。作曲家、ピアニストの新垣隆。
ベースを務めるのはお笑い芸人「野性爆弾」のくっきー。そして「コヤブソニック」などお笑い以外でも活躍しているこのバンドの発足者小藪千豊。

一見異色に思われるメンバーだが、なんといっても川谷絵音がつくりだす一度聴いたら忘れない楽曲。
メンバーの自己紹介を曲にした「ジェニーハイ」。ピアニスト新垣隆が世間に知られることとなったゴーストライター問題を曲に織り交ぜた「ゴーストライター」
など、聞く前から興味をそそられるタイトル、独特の曲調や歌詞。
またミュージックビデオでもメンバー全員でダンスをしたり、曲と曲とで実は物語が繋がっていたりなど、魅力がとても多い。

そしてジェニーハイの曲を聴いていて1番衝撃を受けたのがピアニスト新垣隆の存在感が凄い。
全体の音楽を壊すことなく、しかし存在感のある演奏。新垣隆のソロのピアノを聞いてみたいと思わせるほどの演奏に、心を打たれます。

異色に見えるメンバーだが、演奏が始まれば誰かが変に目立つことなくバランスのとれたグループ「ジェニーハイ」。
騙されたと思ってぜひ一度聞いてみていただきたい。

ジェニーハイ
10

ジェニーハイとは?

ジェニーハイとは、ボーカルの中嶋イッキュウ、ギターの川谷絵音、ベースのくっきー!、キーボードの新垣隆、ドラムの小籔千豊の5人によるロックバンドです。BSスカパー!で放送されているバラエティ番組「BAZOOKA!!!」の知名度を上げるため、2017年7月31日の放送よりBAZOOKA!!!バンドプロジェクトの始動によって、テレビ朝日系「ミュージックステーション」や音楽フェスなどへの出演を目標として、番組レギュラーである小籔千豊、くっきー!、中嶋イッキュウの3人に、プロデューサーには小籔が希望した川谷絵音、また過去に同番組に出演したことのある現代音楽家の新垣隆を加えた5人で結成されました。
バンド名は「このバンドにはそれぞれ違う形の天才が集まっている」と考えた川谷からフランス語で天才を意味する「ジェニー」が挙げられましたが、小籔が「それは恐れ多い」と感じたため「天才を超えよう」という意味でジェニーハイとなりました。
そんな流れで結成されたジェニーハイですが、番組の企画だけに留まらず、多くの曲とアルバムをリリースしています。
そこで、おすすめの曲3選を紹介したいと思います!
【おすすめの曲その1・コクーンさん】
コクーンさんは2020年にリリースされたシングルアルバムです。馴染みの良いボーカルの美しい歌声とピアノの軽快で滑らかな旋律が特徴的です。コクーンとは「蚕などの繭」を意味し、身体全体を繭のように丸く包むシルエットをコクーンシルエットと呼びます。いつまでも初恋のようにときめいていたい女性の、パートナーへ向けた想いが繊細に歌われています。
【おすすめの曲その2・華奢なリップ(feat.ちゃんみな)】
華奢なリップは2021年にリリースされたシングルアルバムです。ちゃんみながフィーチャリングしており、癖のある色っぽいちゃんみなの歌声と、大人っぽい滑らかなイッキュウの歌声が綺麗な絵の具の色水のように混ざっているのが特徴です。メロディにブラスが加わっており、軽快な旋律がとても聴きやすく、ジェニーハイを聞いたことない人も受け入れやすい楽曲です。化粧品のCMに使われていそうな、おしゃれな1曲となっています。
【おすすめの曲その3・ダイエッター典子】
ダイエッター典子は2019年にリリースされたジェニーハイストーリーに収録されています。1番はハイテンポでノリの良い曲調ですが、2番でピアノとベースの連符や細かいパッセージに聴き入ってしまい、大変聞き応えのある1曲です。ダイエットしたいけど美味しいものいっぱい食べたい、そんな典子の気持ちに共感できる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。
いかがでしたか?個性豊かなジェニーハイの楽曲を、是非歌詞も見ながら聴いてみてください。さらに、ジェニーハイが本業ではないメンバー全員の演奏技術にも注目です!

ジェニーハイ
9

才能と人間性は無関係と実感できる楽曲

一見するとイロモノとしか感じないようなバンドに思える異色のメンバー。
ボーカルは、海外での実績があるというトリコのイッキュウさん。ジェニーハイで初めて知り、「歌が好き」と感じて逆輸入的にトリコを聞くも、こちらは私には合わず撤退してしまいました。そのくらい、色の変化が出せる、ボーカルとしてのスキルがある方なのかとも思います。
そして、ゴーストライターの件で世間を騒がせた新垣隆さんがピアノ伴奏で、ここでイロモノ感が少しずつ出てきます。とはいえ、さすがに才能はピカイチで、そこにユーモアが足されて不思議な魅力を醸し出しています。
極めつけはドラムの吉本新喜劇の顔である小藪さんと、ベースの野生爆弾クッキーさん。ここで完全にイロモノ臭にあふれてしまうのですが、インタビュー以外の演奏中は完全にミュージシャンと化します。クッキーさんは実はもともとバンド活動をしている実力派で、小藪さんに関しては「レッスンを受けながら何とか食らいついている」とは言っていますが、お二方ともしっかりとバンドのリズム帯を支えており、お笑いと音楽の名バイプレーヤーと化しています。
そして最後に、才能を爆発させてジェニーハイをプロデュースしている川谷絵音。あえてこの方だけ敬称を省いているのは、お察し下さい(笑)。正直言って、ワイドショーを騒がせた話などの印象があり、好きではありませんでした。なのに、ふいに聞いた『ジェニーハイラプソディー』という楽曲をきっかけに、一発で好きになりました。
テンポの良い曲調の中でメンバーの特徴を歌いつつ皮肉ったり、抽象的な歌詞の中から受け取れるメッセージ性…。そこからジェニーハイの楽曲をひたすら聞く、聞く、聞く。
おすすめはBishのアイナジエンドとフィーチャリングした『不機嫌な可愛げ』。川谷ワールド全開の歌詞がだめな人はNGかもしれません。そして、よくよく歌詞を聞いていると引き込まれていく『シャミナミ』など、全てが名曲と言いたくなるほどです。
そこから結局、ゲス極にも食指を伸ばしてしまったほどです。
「クリエイターの世界は本当に人間性とは関係なく、才能が物をいう」と実感できたバンドです。先入観から一度では心に響かないかもしれないので、お試しと思って何度か聞いてみてください。いつのまにか引き込まれます。

ジェニーハイ
10

日本一忙しいメンバーが集まった天才バンド・ジェニーハイ

ジェニーハイはBSスカパー!で放送されている番組「BAZOOKA!!!」の企画で結成されたバンドです。「BAZOOKA!!!」というと「高校生ラップ選手権」でもおなじみの番組ですが、番組の知名度をもっと上げるべく、番組レギュラーである小籔千豊、くっきー、中嶋イッキュウがバンドを組むことになり、番組内でプロジェクトを進行していきます。曲を出すにはプロデューサーが必要ということで、ゲスの極み乙女の川谷絵音にオファーし、川谷が快諾したことで、メンバー探しが始まります。小藪がドラム、くっきーがベース、イッキュウがボーカルとなり、キーボードを探していたところ、小藪が現代音楽作曲家、ピアニストの新垣隆を連れてきたことで新垣が加入することになります。川谷がプロデューサーとしてかかわるつもりだったのが、他に適任がいないということでギターをやることになり、5人でバンド名を考え、「ジェニーハイ」が誕生します。
音楽番組やフェスに出演することを目標に、曲作りや練習も始まります。デビュー曲は「片目で異常に恋してる」で、無名のバンドながらYouTube再生回数900万回以上に上っています。イッキュウの透明な歌声、小藪とくっきーの芸人とは思えない楽器裁き、誰にもまねできない新垣のハイレベルなキーボード、そして川谷の天才的な曲作りに一気にジェニーハイの知名度が上がりました。
それぞれがそれぞれの道で活躍している中、日本一スケジュールが合わないバンドといわれるようにもなり、継続が危ぶまれる声もありましたが、リスナーの期待通り、2018年7月の「JOIN ALIVE 2018」を皮切りに音楽フェスにも出演し、2018年10月には1st mini album『ジェニーハイ』をリリースすることになったのです。天才たちが集まった現在進行形バンド、ジェニーハイの活躍に今後も目が離せません。