GODZILLA ゴジラ / Godzilla (2014 film)

GODZILLA ゴジラ / Godzilla (2014 film)

『GODZILLA ゴジラ』とは、2014年に公開されたアメリカの怪獣映画。日本を代表する特撮である『ゴジラシリーズ』に、ハリウッドが本気で取り組んだ意欲作である。監督はギャレス・エドワーズで、キャッチコピーは「世界が終わる、ゴジラが目覚める。」。興行収入5億ドルを超える大ヒットを記録し、アメリカ版怪獣映画シリーズ『モンスターバース』の最初の作品ともなった。略称は「ギャレゴジ」。
日本で巨大生物ムートーが復活。これを追うように怪獣たちの王ゴジラも活動を開始し、両者の戦いに人類は翻弄される。

GODZILLA ゴジラ / Godzilla (2014 film)のレビュー・評価・感想

GODZILLA ゴジラ / Godzilla (2014 film)
10

ゴジラとムートーの戦いが凄まじかった

フォードとエルたち、ジョーとサンドラの絆には感動しました。
でも、ギリギリまでサンドラが扉まで来ることを信じていたジョーが、やむを得ず扉を閉めてしまった直後にサンドラたちが到着したシーンや、扉越しに再会したジョーとサンドラの別れは悲しかったです。
サンドラを死なせてしまったことを15年経っても後悔しているジョーの姿は見ていて胸が痛かったです。
そして、せっかく芹沢たちと出会い、15年前の事故を一緒に調査できるチャンスが巡ってきたのに、調査していたムートーが羽化して暴れ、施設を倒壊したことによって、ジョーが命を落としてしまったシーンはとても悲しかったです。
世界各地で大暴れした2体のムートーですが、再会できた時に求愛しているムートーたちは仲睦まじくて可愛かったです。
そんな仲良しなムートーたちの連係攻撃に苦戦していたゴジラが、一時戦線離脱した雌のムートーのおかげで形勢逆転し、反撃したシーンは格好良かったです。
それに、人類のために戦ったのではないかと思うほど、ゴジラはムートーたちしか狙っていませんでした。
そして、最後には救世主だと讃えている芹沢たちに目もくれず、ゴジラが海へと消えたシーンは感動しました。

GODZILLA ゴジラ / Godzilla (2014 film)
8

タイトルなし

日本を代表する特撮映画作品の金字塔「ゴジラ」を2014年にハリウッドが映画化した作品です。
ハリウッドによるゴジラのリメイクは1998年にもあり2度目になりますが98年版は名前以外はデザインや特徴などあらゆる点でゴジラとはかけ離れた形になってファンから不評をかってしまいましたが、本作は一転デザインは勿論、口から放射熱戦を放つ特徴やゴジラと敵の怪獣との戦いをストーリーの軸に置くなどゴジラシリーズ本来の面白さを堪能できる作品となりました。
映画全体を見た場合敵怪獣ムートーのほうが出番が多い印象がありますが、深く見てみるとムートーは身体から発する電磁パルスによって軍はたちまち無力化され、ゴジラでしか倒せない存在になっているあたり本作のゴジラのヒーロー性を象徴としていて、このゴジラ自身人類には興味を示さず自分から人間を攻撃する事がないという国産ゴジラとは対照的なキャラクターに好感が持てた一方その巨体のせいで自然と被害を出してしまい、人類とは相いれない存在である点はゴジラと人類の微妙な関係性を表していて容易に「ゴジラは悪だ!」というストーリーにしていないのは素直に評価できました。
ストーリー的には核の意識の低さが気になりましたが(アメリカだから?笑)、私自身は作りての念願のゴジラが撮れたという情熱を感じられて非常に共感ができる作品となりました。
現在、国内でもゴジラは再始動していますが、2014年版と比較するといずれもゴジラの扱いには疑問を生じえないものばかりで、私個人としては来年公開予定の第2作目(ラドン、モスラ、キングギドラと言った有名怪獣が総登場するオールスターもの)や去年「髑髏島の巨神」として公開された新キングコングとのクロスオーバーが描かれる3作目の方が楽しみになってしまいます。