THE ALFEE

THE ALFEE

THE ALFEE(ジ・アルフィー)とは、1973年結成、1974年8月25日デビューの日本のロックバンドである。元々は三宅康夫、桜井賢らによる音楽グループだった。その後メンバーの入れ替わりがあり、三宅康夫、桜井賢、坂崎幸二(坂崎幸之助)、高橋志郎の4人で「コンフィデンス」というグループになる。1973年に桜井賢と坂崎幸之助、高見沢俊彦、コンフィデンスのオリジナルメンバーだった三宅康夫の4人となり、1974年のアイドルフォークバンド「ALFIE」としてレコードデビュー。1975年、三宅が脱退し3人になった。その後、レコード会社から脱退し、ロックの要素を取り入れ、ロックバンドとして活動をスタートした。バンド名は、1986年のシングル『SWEAT&TEARS』のジャケットより、「ALFEE」から「THE ALFEE」に変更した。

THE ALFEEのレビュー・評価・感想

THE ALFEE
10

Baby Come Back!!

2020年、終わりの見えないコロナ禍において、「ディスタンス」という言葉を、2020年以上に聞いた年があっただろうか。いや、2020年ほどきいた年は、きっと無いに違いない…しかし、とあるミュージシャンは、36年前、1984年から「ディスタンス」と歌い続けている。
それは、誰もが一度は名前を聞いた事があるであろう、THE ALFEE。
メンバーは、桜井賢(Vo.Bass)、坂崎幸之助(Vo.Guitar.Percussion)、高見沢俊彦(Vo.Guitar)の3人。明治学院高校に在籍していた桜井賢が、同級生と組んでいたバンドでコンテストに出場、そこで坂崎幸之助と出会う。やがて、同大学に進学し、桜井と同じ高校の同級生であった高見沢俊彦がバンドに加入し、1973年に結成した。
翌1974年にデビュー。デビュー曲は、作詞松本隆、作曲筒美京平というゴールデンコンビによる「夏しぐれ」。巧みなコーラスワーク、優れた楽曲、ボーカルの高見沢の美貌、ヒットは約束されていた…かに思った。しかし、全くヒットしなかった。
それから9年間、ムッシュかまやつや研ナオコのバックバンド、また自分たちでライブハウス活動しながら、徐々に人気を伸ばしていった。1983年には、ヒット曲なしの武道館公演という偉業も成し遂げている。
そしてようやく、1983年、満を辞して「メリーアン」で大ヒットを果たした。
翌1984年には、、テレビドラマの主題歌として、「星空のディスタンス」をリリース。
ディスタンスの時代を36年も先取っていたのだ。
それから彼らは、デビュー46年にあたる今年まで、メンバーチェンジなし、活動休止なしで活動し続けている。
総楽曲数は300曲を超え、武道館連続公演年数は35年、2018年には大阪国際女子マラソンにおける「同一国際スポーツ大会のテレビ放送における同一アーティストによる最多テーマソング数」として世界記録に認定。
メンバー全員が前期高齢者を迎えた2020年においても、レジェンドバンドとして走り続けている。
2020年、ライブ本数は2800本を記録する予定であった。しかし、このコロナ禍、ライブツアーは延期を余儀なくされ、2800本も遠のいた。
しかし、8月24.25日に行われたALFEE初の無観客配信ライブにおいて、先の「ディスタンス」を、
星空の下のディスタンス
守ろうよ、ソーシャルディスタンス
遮るコロナ乗り越えて
この胸にもう一度
Baby Come Back!
と時世にあった替え歌で披露したのである。
この歌に、笑いを、そして希望をもらったファンは多い。
いつかまた絶対に、ALFEEに会える日を、ソーシャルディスタンスを守って、心の底から待ち望んでいる。
配信ライブに続き、ほぼ毎週日曜日に、配信イベントも行っているTHE ALFEE。
「ニーズに応えてこそ、ALFEE」
と以前のコンサートで言っていたように、会えない時間にも、決してファンの心を離さない。
それが、THE ALFEEなのである。

THE ALFEE
9

結成40年以上でも歌は聴き惚れる

日本のミュージシャンの中で46年以上も毎年春と秋にコンサートツアーを行っているミュージシャンはほとんど少ないと思います。彼らはデビューからメンバーも変わらず続けているのでとても珍しく素晴らしいことだと思います。THE ALFEEは、世代を問わず誰もが心にしみるような歌を作ってくれます。私がTHE ALFEEを勧めるのはメンバーの3人がリードボーカルをできるので三人三様の歌の歌い方がとても綺麗なのです。そして作詞作曲担当の高見沢さんが作り出す歌の歌詞が私たちに勇気と元気を与えてくれるのです。
そして何より嬉しいことに何十年も前にコンサートに行った人でも子供に手が離れた後でもコンサートに行って楽しむことができるのです。若い頃の雰囲気そのままにコンサートが楽しめるのです。そういうミュージシャンは少ないとわたしは思います。THE ALFEEはどんな世代でも親しまれ受け入れられるグループなのです。彼らの音楽を知らなくてもコンサートに一度行くとファンになるとみんなが話しています。私もファン歴30年です 。
彼らのラジオ番組も楽しく聴かせてもらっています。ユーモアあふれるメンバーだからラジオを聴きながらよく笑い転げています。音楽性の幅も広いので色んな曲を聴かせてもらっています。ビートルズやグループサウンズの歴史なんかも楽しく聴かせてもらい勉強になりました。音楽性の幅はとてもひろくて本当に60過ぎなのかちょっと疑問に思う時もあります。

THE ALFEE
8

還暦過ぎているとは思えない!チャーミングなおじさま達のエンターテイメントが最高!

大学生時代からの友人同士で構成されているALFEEの3人は、それぞれ全く違う性質を持っています。趣味や性格はてんでばらばら。誰もが認める王子様の高見沢さんに、我が道を行く坂崎さん、強面ですが一番チャーミングなのは実は桜井さんです。
最近ではアルフィーキッチンなどで再ブレイクし面白さが目立ってきていますが、やっていることは結成当初から変わりません。いつも天然で何をやりだすか分からない高見沢さんをフォローしながらも適度に放置していく坂崎桜井。たぶん高見沢さんに好きなようにやらせた方が面白いものが出来上がると分かっているのでしょうね。
その面白さはライブでも発揮されます。コント仕立てで曲の隙間に入ってくるお笑い要素が本当に面白いです!
バラエティ方向ではかなり面白さが表に出てきたALFEEですが、そこは本業ミュージシャンですから、音楽のクオリティは素晴らしいものです。
曲は基本的に高見沢さんが作詞作曲していますが、これがまたカッコいいい。派手なエレキのリードに桜井さんの美声、そして坂崎さんのテクニカルなアコースティックギターが綺麗に重なって、そこに、最高に調和のとれたコーラスが息を飲むほど美しい。さっきまで着ぐるみを着て皆を笑わせていたようなおじさんたちの繰り出すギャップ萌えが、ALFEE中毒、訳してアル中を量産している原動力なのでしょうね。