幻想水滸伝IV / 幻水IV

幻想水滸伝IV / 幻水IV

『幻想水滸伝IV』は、コナミより2004年8月19日に発売されたPlayStation 2用RPG作品である。『幻想水滸伝シリーズ』の第4作目。本作はシリーズ初のボイス付き作品となっており、クリア後のセーブデータを継承して最初からプレイする周回制を採用している。キャッチコピーは「108人の待つ海へ。それは、冒険か。出会いか。」。2005年7月7日に「PlayStation 2 the Best」としても発売された。

幻想水滸伝IV / 幻水IVのレビュー・評価・感想

幻想水滸伝IV / 幻水IV
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幻想水滸伝4を何周もやってみて

幻想水滸伝基本シリーズの中では、一般的にはあまり評価が高くないが、個人的には「折角良い点が結構あるのに、惜しい」といった感想。

一般的には評価が高くない理由として、「船移動が面倒」「4人パーティー」「ストーリーが短い」「トロイの扱い」が主な理由。
個人的にも上記の理由は同感なところ。

・「船移動」→テレポート使えるまでは、エンカウントする度にイラっとくるし、島に付けそうで付けなくてエンカウントしてイラっとくるし。
・「4人パーティー」→船パーティーというのもあるが、交代に時間がかかってイラっとくるし。
・「ストーリーが短い」→幻水5と違って、ストーリーが短いのにムービースキップは可能な為、
時間比較すると、効率よくやった場合→「幻水5」は36時間くらいかかるが、「幻水4」は10時間くらいでできてしまう。
・「トロイの扱い」→最後の「仲間にならないか?」の選択肢は全くの無意味。当初は「仲間に~」の選択肢を選ぶと、2周目以降に仲間にできるなんてガセも出たほど。

あと苦痛なところとしては「紋章変えや鍛冶」は、基本パーティーに入れてから、わざわざ違う階へ行って~としなければならないところが改悪された部分。幻水2では、紋章屋や鍛冶屋にて全キャラがいっぺんにそれが出来たのに。

でも他シリーズにない良い点がいっぱいあるのが、惜しいところ。
・グラフィックが綺麗
・2周目以降は、隊列が先頭のキャラで動けるので、色んなキャラの動く全身が見られる。
・各アイテムが99個まで持てるので、全キャラ分の装備アイテムも貯め込める。なのでシリーズ唯一「倉庫」というものがない。
一部アイテムを除き、次周に持ち込めるので、次周のやりがいがある
・「瞬きの手鏡」が便利すぎ。シリーズではフィールドに出てからでないと瞬きできないが、幻水4では通称「どこでも瞬き」と言われ、街の奥やダンジョンの奥からでも瞬き可能。
・ムービースキップでサクサク
・個人的にはオープニング演出と曲がマッチしてて好き(一般的には逆の感想が多いようですが)
・シリーズ初の声あり
・期間限定でテッド(幻水1キャラ)を仲間にできる
・シリーズ恒例の「走るのが早いキャラ」を仲間にすることで、移動が早くなるところもあるが、幻水4では、最初から既に結構早く走って移動可能なのだが、そのキャラを仲間にすると、足がもげるのではないかと思うくらいもっと早く走れるようになる。
・協力攻撃が結構面白い。個人的には「カールとペルガ」の協力攻撃がカッコイイと思う。
・「ラプソディア」という続編もあり、幻水4で悪役だったキャラのエピソードなんかが結構泣ける。

などなど、良いところはいっぱいあるのだが…。
4人パーティーはなんとか妥協できるとして、船移動も慣れればなんとか我慢できるとして、「紋章変えと鍛冶の面倒さ」「ストーリーの短さ」、途中で制作投げ出したのかと思ったくらいの「意味不明のトロイ」が致命的だった。

でも、個人的には「各アイテムが99個まで持てて、ほとんど次周に持ち越せる」点で、何周もやってます。
なので、プレイ回数でいうと幻水4→5→2→1→3の順なのです。
幻水2は、リセット裏技でもうやることないくらいまでになってしまったので、今はやらなくなりましたが、「幻水2と言ったら神神神!」と言われるだけのストーリー性や深みがあるので、幻水2が「声付きで次周引継ぎもあるもの」で出たら、泣いて喜んで買うでしょう。