おジャ魔女どれみ / Ojamajo Doremi

おジャ魔女どれみ / Ojamajo Doremi

『おジャ魔女どれみ』とは東映アニメーション制作の1999年に放送された『おジャ魔女どれみ』シリーズの第1作。東映アニメーションによるオリジナルアニメである。
テレビ朝日系列でニチアサ(日曜朝8:30〜9:00)の時間帯で放送され、1話完結型のストーリーとなっている。
続編は第6シーズンまであり、シリーズごとにテーマが設けられており、当作品のテーマは友情である。また、この第1作は「無印」と呼ばれることが多い。
主要キャラクターは春風どれみ、同級生の藤原はづき、転校生の妹尾あいこ、チャイドルの瀬川おんぷである。どれみはひょんなことからマジョリカと出会い魔女見習いとなる。
同じ魔女見習いの友人たちと共にマジョリカの呪いを解くために、魔女修行に励んでいくという内容となっている。
どれみ、はづき、あいこの通う学校も舞台となっており、学校生活を送る彼女らの日常生活にも焦点が当てられている。
魔法を使って人助けをするという内容が多く、魔法が上達するのみでなく、彼女らが精神的にも成長していく過程を楽しめるようになっている。

おジャ魔女どれみ / Ojamajo Doremiのレビュー・評価・感想

おジャ魔女どれみ / Ojamajo Doremi
8

『おジャ魔女どれみ』について

『おジャ魔女どれみ』は1999年より放映された女児向けアニメである。『おジャ魔女どれみ#』、『も~っとおジャ魔女どれみ』などのアニメシリーズが放映されるだけでなく、映画化や、漫画化、小説化されるなど広く展開されていた。今回は第1シリーズに焦点を当てる。
『おジャ魔女どれみ』は、魔女に憧れる春風どれみが本物の魔女のマジョリカと出会うところから始まる。相手が魔女だと見破ってしまったためマジョガエルとなったマジョリカを元の姿に戻すため、魔女見習いとして、1人前の魔女になるため魔女試験合格のために修行を積んでいくというストーリーである。途中でどれみの友人の藤原はづき、妹尾あいこなどもどれみと共に魔女見習いとなったり、転校生で大人気チャイドルの瀬川おんぷも魔女見習いとして登場する。
おジャ魔女という名前は、マジョリカが不器用でドジなどれみに対して「魔女じゃなくて、お邪魔なおジャ魔女!」と言ったことが由来である。
主題歌は、アニメの主要キャラの声優がメンバーを務める声優ユニットMAHO堂が担当した。MAHO堂のメンバーはシリーズ事に増えていくが、第1シリーズでは3人であった。
アニメシリーズごとにそれぞれテーマがあり、1シリーズは友情をテーマとしている。

おジャ魔女どれみ / Ojamajo Doremi
10

笑いと感動の神アニメ

おジャ魔女どれみは女子児童向けに放送されたました。
幅広い年齢層に支持されており放送から20年経った後にも映画化されるほどの大人気アニメです。
このアニメは、普通の小学生の女の子が魔女見習いになるお話です。
見どころは、リアルな対人関係が等身大で描かれており、笑いと感動の割合もとてもバランスが良いところです。
そして何より、主人公の純粋な思いや言葉にを受けて、大切なことに気づかされるところが多いということです。

主人公のどれみちゃんは、憧れている先輩に告白をしようおまじないをします。
この時私なら「告白をしていい返事がもらえますように。」と願うと思います。ほとんどの人がそうなのではないでしょうか。
でもどれみちゃんは「告白する勇気が欲しい」と願ったのです。
このセリフを聞いた時正直少しギクっとしました。
おまじないでそう願うのは当たり前のことだと思っていましたが、少しズルをしていた気分になりました。おまじないに頼るなんて少し覚悟が甘い気がしますよね。

ここからは少しネタバレになりますが、主人公を含めた5人の魔女見習いはみんな魔女になるために試験を受けて成長をしていきますが、みんなは結局魔女にはならないという選択をし、バラバラの進路をいきます。
そこに行き着くまでのみんなの葛藤や不安。みんなにどう相談するのかというところもすごくリアルに描かれています。
他にも病気や死に対することも子供向けのアニメなのにしっかり描かれており、本当に色々なことに気づかせてくれるアニメです。

おジャ魔女どれみ / Ojamajo Doremi
10

子供向けアニメでありながら大人も感動できるアニメです。

魔法を夢見る小学3年生春風どれみが魔女見習いになり、魔女としても人間としても成長していく物語です。
最初は、好きな男の子に告白するために魔女になりたいと思っていた彼女ですが、他の魔女やクラスメイトなどと接し、子育てやお店での仕事をするうちに人間としてかなり成長していきました。
アニメは全部で4期(OVA含めて5期)あり、それぞれどれみ達のやっていることが違います。
どれみ達は魔女見習いとして修業をすること、どれみがマジョガエルに変えてしまった魔女、マジョリカのお店を手伝うこと、普段の学校生活がストーリーです。

1期は、どれみ、葉月、あいこの3人と魔法雑貨店をやり、魔女見習いの試験やライバルの瀬川おんぷとの戦いなどがメインストーリーでした。
「人の記憶や感情を変える魔法」は禁断の魔法です。ライバルでありクラスメイトの瀬川おんぷは平気で禁断の魔法を使っていました。
最終回間近、おんぷはどれみ達のために禁断の魔法を使ってしまい、「100年の眠り」についてしまいました。
どれみ達は魔女の権利を失うことも恐れず、おんぷを魔法で起こします。そこで和解し、親友となりました。
1期で魔女の資格を失ったどれみ達は魔女界を去りました。

2期では、どれみ、葉月、あいこ、おんぷが子育てをしながらお花屋さんをしています。
1期で魔女の資格を失い、魔女界との関わりもなくなってしまったどれみ達ですが、手伝いをしていたMAHO堂(お店)の店主のマジョリカが魔女界に帰るときに忘れ物をしてることに気が付きます。マジョリカが大切にしていたドライヤー、届けないと!と思ったどれみたちはMAHO堂の奥にある魔女界への扉から忘れ物を届けに行きました。
魔女はバラの花から生まれ、100年に一度とてつもない魔力を持つ子供が生まれる「ウィッチー・クイーン・ローズ」の開花が近づいていました。
どれみたちは偶然、ウィッチー・クイーン・ローズから赤ちゃんが生まれる瞬間に立ち会ってしまいました。
偶然とはいえ立ち会ってしまったどれみたち、1年間その赤ちゃんを育てる義務が課されました。
魔女の赤ちゃんを育てるため、魔女見習いに戻り、マジョリカのお店の手伝いも再開することになりました。
赤ちゃんの「ハナ」の定期的な健康診断や、小学生たちが子育てに奮闘することが見どころです。

3期では、どれみ、葉月、あいこ、おんぷ、ももが見習い修業をしながらお菓子屋さんをしています。
昔はこのシリーズが一番好きでした。
アメリカからの帰国子女「もも」、アメリカのMAHO堂で店主のマジョモンローと一緒にお菓子屋さんをやっていました。
マジョモンローの死、家の都合で日本に引っ越すことになり、どれみ達と生活するようになります。
パティシエ試験に合格し続けることで、どれみ達が魔女に戻れる、そういったストーリーです。
ストーリーの途中、「野菜嫌いの呪い」をかけられたハナに、美味しく野菜を食べてもらうために野菜を使ったスイーツを作ること、ママではないももの葛藤などが見どころです。

4期では、どれみ、葉月、あいこ、おんぷ、もも、成長したハナが魔法アイテム屋をしています。
野菜嫌いの呪いも解け、どれみたちと離れ離れになってしまったハナ。どれみ達に会いたいという一心で魔法を使い、どれみたちと同じ小学6年生になってしまいました。
多くの魔力を使い、魔法を使うための魔法玉が割れてしまい、魔法が使えなくなってしまったハナ、どれみたちがやっていた魔女見習い修業をし、試験に合格し続けることで魔女に戻れることになりました。
ハナはどれみたちと同じ小学校に通うようになり、ちょっと前まで赤ちゃんだったのでたびたびとんでもないことをやらかしてしまいます。
どれみたちはそんなハナを支え、成長させていきます。
人間ドラマが一番多いのもこのシリーズかもしれませんね。

ラストは感動して泣いてしまうほどでした。
シリーズも話数も多く、手が出しずらい作品かもしれませんが、絶対に得るものがあります。
一度見てみることをおすすめしたいです。