名探偵モンク

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名探偵モンクのレビュー・評価・感想

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名探偵モンク
10

超型破りな名探偵シリーズ

2002年から始まったアメリカのテレビドラマシリーズ。
全8シーズンもある大作をご紹介したいと思います。
本作品は数あるミステリー系名探偵シリーズの中でも、かなりこじらせているキャラクターが登場する、1話完結のストーリーです。
ユーモアたっぷりの探偵シリーズで、謎解きを楽しみつつ、観られる1本です。
まず、主人公のモンクは天才私立探偵ですが、38もの恐怖症を患っています。
しかし、それをネガティブに捉えるのではなく、むしろコメディに落とし込んでいるところが、このドラマの設定の凄さかと思います。
そのモンクの傍らにアシスタントのシャローナ、2代目アシスタントのナタリーを置きつつ、モンクのキャラを理解してくれているサンフランシスコ市警察本部のスットルマイヤー警部、そのバディのディッシャー警部補など個性豊かなキャラクターたちと難事件を解決に導いていくのですが、モンクを支える周囲の人たちが温かいので、優しい気持ちで観られる安心感があります。
また、話数が100話以上あるのですが、まだ売れる前の女優『ジェニファー・ローレンス』や、アーティストの『スヌープ・ドッグ』が本人役で出ていたりと、「えー!!」と驚く話もあるので、海外ドラマが好きな方にはその驚きのキャスティングも併せて楽しめる作品になっていると思います。
今、日本ではDVDか、Amazonプライムで課金してレンタルすることでしか観ることができないのですが、いつかサブスクで楽しめる日が来たときには、多くの人が中毒になる作品かな、と思います。

名探偵モンク
7

人生のバイブル化している

この物語の主人公・エイドリアン・モンクは、愛する妻を殺されて以来、「全般性不安障害」という精神病に悩まされている。「全般性不安障害」とは、例えば、水を飲めば細菌でお腹を壊すのではないかとか、握手をすれば雑菌で手が汚れるのではないか、などの過剰な反応をしてしまう症状である。妻を殺される前は普通だったかと言うと、別に普通ではない。曲がっていたり、よれていたりすると気になってしまうし、頭の中がごちゃごちゃしているのは大嫌いな、いわゆる「発達障害」に似ている性格だったのが、よき理解者である妻を失ったショックで、不安障害として現れたということなのである。
この境遇は、発達障害によっていじめられてたくさんのトラウマを抱え、社会不安障害になった私と酷似していた。彼の動きを私は真似したりした。また、私の好きな「探偵」ものであり、私の人生のバイブルとも言うべき作品となった。しかし、私のようなニッチに対応するという事は、一般向けでないことは明らかなので、すぐに破綻が生じ、ただの怖がりがビクビクしてたらいつの間にか事件が解決していたという、ただのドタバタギャグに変貌しているのは悲しい所だ。看護士も、シャローナとのほうが良かったなあ。