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ITのレビュー・評価・感想

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8

スティーブン・キング原作の安定ホラー作品

吃音のあるビルは、弟のジョージーに紙の船を作ってやります。ジョージーは、雨の降る中外に出て船を流します。船は側溝に流れ込み、ペニー・ワイズと名乗るピエロに腕を噛まれ引きずり込まれます。
それから9ヶ月後、ビルと仲間たちリッチー、スタン、エディと学校に行きますが、不良のヘンリーたちにイジメの標的にされています。転校生のベンは友達がおらずやはりイジメの対象です。ベバリーは女子にイジメられており、父親から虐待を受けています。牧場の手伝いをしているマイクは、黒人だからという理由だけで、イジメのターゲットです。
彼らは知り合い、皆それぞれピエロを見ている事を知ります。まだジョージーは生きていると信じるビルは、仲間たちと下水道探索に出かけます。本が大好きで知識のあるベンが加わったことで、地下下水道はある廃墟の井戸に繋がっている事を知ります。「それ」を倒したいと思っているのは、ビルとベバリーだけです。そのベバリーがペニー・ワイズに拐われ、仲間たちは揃って救出に向かいます。
ホラー作品であると同時に、「スタンド・バイ・ミー」のような子供時代の夏の思い出、大人への通過儀礼も描いています。最後に「チャプター1」と出る辺り、27年後が描かれた次回作が期待されます。

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4

んー昔の方がいいかな。

2017に公開された「IT イット」。元々1990年に公開がされている「IT」のリメイク版です。
時代の変化による技術の進歩が悪い意味でこの映画に影響を与えていると思いました。
昔と比べると若干ではありますがコメディ的要素も含まれており、恐いというよりかはビックリするという言葉が一番しっくりくるのかなーと思いました。
映像が鮮明で綺麗すぎて、それが逆に恐さを打ち消しているようにも思いました。そもそも排水溝から現れるシーンでは鮮明な映像よりも、ザラザラとした映像を使った方が恐い印象を与えられる気がします。ピエロのメイクも昔より若干ではありますが派手になっており、昔の「IT」を見たことがある人には少し抵抗がある上、ホラー映画の大ファンという人にはあまりオススメはしません。
もう一つあげるとすると、どこで現れるのかが予測できやすいので、身構えやすい作品かなと思いました。
良いところをあげるとすれば、最近の映画特有のCGが使用されていて、大画面で見るとまるでこの場にピエロがいるのではないのかと思わせるくらいリアルです。
家で観る際には部屋を真っ暗にして友達や家族と観るのをオススメします。小さいお子さんと観るとピエロ恐怖症になってしまう恐れがあるので注意が必要です。