イースVIII

イースVIII

『イースVIII』とは、日本ファルコムによるアクションRPG『イース』シリーズの8作目である。2016年にPlayStation Vita版が、2017年にPlayStation 4版が発売された。2018年には、日本一ソフトウェアからNintendo Switch版もリリース。ストーリーは、シリーズ5作目『イースV 砂の都ケフィン』内に出てくる冒険日誌に記された冒険譚となっている。前作からゲームシステムや操作性が洗練され、ファンの間でも「『イース』シリーズ屈指の名作」として人気が高い。

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イースVIIIのレビュー・評価・感想

イースVIII
9

無人島から脱出する目的をいつの間にか忘れてしまう面白さがある

主人公らが乗っていた船が難破してある無人島に漂着し、そこでのサバイバル生活が始まるわけですが、本作の最大の目標はこの島からの脱出です。
そのために獣らと戦いながらいろいろな出来事に遭遇し、そのたびに漂流者同士で力を合わせていくため、お互いに絆を深めていく面があるので、この生活も十分に楽しいのではないかと思えてきます。
十分な施設はないし、お金もなければ、食料なども手に入りづらい状況ではあるものの、プレイヤー目線からすれば意外と楽しそうな雰囲気があり、この生活も悪くないと感じられるのです。
実際に無人島の中を探索しながら、いろいろなアイテムや素材の収集、ロケーションの発見などをする過程はとても面白く、今まで行ったことがない場所に向かえることへのワクワク感も味わえるでしょう。
また、やりこみ要素も結構多くありますから、時間を忘れて何十時間もプレイできる可能性があり、コスパはかなりいいのではないかと思います。
イースシリーズの中でも屈指の面白さがあると思うので、シリーズ自体初めての人であってもおすすめできる作品です。
RPGが好きな人、RPGを普段からよくプレイしている人であれば、やって損はないでしょう。

イースVIII
10

ストーリーもBGMも全てが最高。

イースVIIIは様々はハードで展開されていますが、そのどれもで高評価を得ている作品です。
日本ファルコムらしい素晴らしいBGMと、ゲームを進めていくにつれて切なくなるストーリーがお互いを引き立てています。
イースはシリーズ作品の為、前作をプレイしていないと分からないのではないか、前作までのプレイが出来ないので本作も難しいと感じている方には、その心配はないとお伝えしたいです。私自身もイースシリーズは本作が初めてで、前作との繋がりを懸念しましたが、いざプレイをしてみると全く問題ありませんでした。
主人公となるアドル・クリスティンという青年の冒険譚で、シリーズを通した大きな繋がりはなく、その場で出会った仲間たちとの冒険がメインとなります。作品の中には前作を楽しんでいた方には少し嬉しくなるような小話もあるのですが、ストーリーに関係することはありません。
そして、本作の中で最高な部分はなんと言っても爽快な操作性と戦闘、それに良く合う心が熱くなるようなBGMです。
本作は舞台が無人島で、仲間と力を合わせて探索を行うのですが、道中に出現する敵との戦闘はとても軽快で、弱点を突いたり、タイミングを見計らったりと、ボス戦以外もとても楽しいものとなっています。
また、戦闘の音楽、特にボス戦においてのBGMは素晴らしく、そのBGMを聞きたいためにボス戦が楽しくなったり、ストーリーやエリアでも変わるBGMにワクワクしてしまいます。
グラフィックに関しては最近のゲームのようなリアルさや美麗さはあまりなく、PS2レベルと言われることもあるのですが、背景のグラフィックはゲームならではの美しさがありました。オープンワールドやリアルなゲームも多く、そういったゲームに比べると自由度等は勿論劣ると思います。しかし、その点も跳ね除けてしまえるようなゲームシステムと、RPGならではのストーリーの面白さ、キャラクターへの感情移入が出来る素晴らしい作品です。
エンディングまでプレイして初めて、タイトルの意味が分かり、それに伴う切ない音楽に涙が出ました。終わってほしくないがストーリーが気になって止まらない、そんなゲームです。是非多くの方にエンディングまでプレイして頂きたいです。