劇場版ポケットモンスター みんなの物語

劇場版ポケットモンスター みんなの物語

『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』は、2018年7月13日に公開されたテレビアニメ『ポケットモンスター』シリーズの劇場版映画第21作目の作品。
人とポケモンが風とともに暮らす街「フウラシティ」を舞台に、主人公サトシやそれぞれの想いを持って風祭りに参加してきた人物たちが、ポケモンとの絆で街の危機を乗り越えていく。
監督が湯山邦彦から矢嶋哲生に交代し、WIT STUDIOなどポケモン映画に初参加するクリエイター達の影響もあって、歴代のポケモン映画でも異色の雰囲気を放つ作品となった。

劇場版ポケットモンスター みんなの物語のレビュー・評価・感想

劇場版ポケットモンスター みんなの物語
8

まさに老若男女に!愛を思い出させてくれます。

息子と息子の友達を引き連れて鑑賞。暑い夏休みに涼しい映画館で時間が潰せるならありがたいし、くらいの気持ちで行ったら、もう想像以上の良さに感動してしまいました。
ポケモン映画「君に決めた!」からはすごく路線を変えましたよね。とりあえず新しいかっこいいポケモン出しとけ!って感じじゃなくて、ポケモン初期の懐かしさとポケモンを愛する心にフォーカスしています。それが映画の観客、つまりポケモンを愛する人たちにしみじみ広がるというか…。
もちろん新しいポケモンのゼラオラも登場で、ワクワクします。どんなポケモンなんだろう?どんなバトルをするんだろう?って。
ポケモンって新しいものがどんどん出てくるのが良さですよね。例えば恐竜は新しい種類を今から作り出すことはできないわけです。だけどポケモンは想像力次第で無限大の可能性があるのです。

映画で一番好きなキャラクターはヒスイというおばあちゃん。ポケモン嫌いになってしまったエピソードと、その心が変わる瞬間がとにかく感動です。野沢雅子さんの吹き替えも素晴らしいです。高齢でいらっしゃるのに相変わらず声の伸びがあって、表現力がすごいです。野沢雅子さん以外の声優さんも皆さん最高でした。
子供との素敵な思い出になりました。息子も何回でも観に行きたいと言っていたくらいです。

劇場版ポケットモンスター みんなの物語
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劇場版ポケットモンスターを見てやる気が出た大人

先日、『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』を子供と映画館で見てきた者です。
5年ほど前から毎年見ています。前作では、サトシとピカチューの感動モノだったこともあり、親である私も感動してしまいました。その時に本作の予告を見ていて「来年の映画はルギアかぁ。リメイクっぽいしあまり見たくないなぁ」っと思っていました。
そんな気持ちで臨んだ今年の映画はどうだったかというと、去年とは別の意味で感動させてもらいました。映画を見るまでは「みんなの物語????」っと思っていましたが、映画が進むにつれて徐々に「みんな」の意味が分かってきました。
映画の中では、子供が持つ感性や、子供ならではの悩み、中高生が持つ挫折や、勇気が出ないことへの悩み、中年男性が持つ今の自分に対する自信の無さ、仕事への責任と我が子との関係、老人が持つ過去の悲しい出来事から立ち直れないこと、が描かれます。
物語の中心にはサトシとピカチュウがいて、ポケモンを通して勇気を出して頑張る姿は自分自身に当てはめて考えさせられる内容でした。ですので子供はもちろん、孫と来たおばあちゃんやご両親も真剣に楽しめる作品になっているのではないでしょうか。
もちろん「ポケモンがかわいい♪」「サトシがかっこいい」「ロケット団が面白い」といった要素が盛り沢山なため、重たいテーマにライトに楽しめる映画でした。今回の映画は万人が楽しめる映画だと思います。ぜひ、映画館やDVDで楽しんでみてください。