Slay the Spire

Slay the Spire

『Slay the Spire』とは、2017年にMega Crit Gamesによって開発されたローグライクカードゲームである。2017年11月より早期アクセスが開始され、その後PC、PlayStation 4、Nintendo Switch、Xbox One、iOS向けに正式リリースされた。デッキ構築にローグライク要素を組み合わせた新感覚の1人用カードゲームで、自分が作り上げたカードデッキと不思議なレリックの力を組み合わせ、数々の試練が待ち受ける塔の最上階を目指す。

Slay the Spireのレビュー・評価・感想

Slay the Spire
9

戦略と経験で突破しろ! ローグライク✕カードゲームの大傑作

このゲームにはチュートリアルも無ければ、オープニングも、更にはストーリーもほとんど存在しません。
ゲームの目的もめちゃくちゃシンプル。敵を倒してカードを集めながら塔を登り、ボスに挑むという、非常に分かりやすいものです。
しかし、始めてみるとこれが絶妙に難しい!

敵は大体毎ターン攻撃してくるので、それを防ぐための防御カードは絶対必要。
しかし防御ばかりしていると、次第に敵はバフやデバフをばら撒いてきて、取り返しがつかない状況に。

そうなる前にプレイヤーは速攻で敵を倒したり、あるいはこっちがバフやデバフを活用して敵を押し返さなくてはいけません。だけどゲットできるカードも、ドローできるカードも、そもそもイベントや出てくる敵、手に入るアイテムもランダムなので、運要素も強めです。

ですが、その運を経験でだいたいはカバーできるようにこのゲームはデザインされています。
強いカードの組み合わせを探り、状況にあった道を選び、持てるリソースのすべてで強敵を倒す。

基本的に難易度は高めなので、最初は何度か死んで試行錯誤することになるでしょう。しかし死ぬことで生じるペナルティは全くないので、ついつい「次はうまくやるぞ!」と再挑戦してしまいます。

この絶妙な難易度と、自分がどんどんうまくなっていく実感。そして空いた時間にサクッと遊べる手軽さが、このゲームが長く愛される理由でしょう。

使用できるキャラも4人おり、それぞれ独特のビルドがあるのでボリュームもばっちり。慣れてきたら20段階の難易度調整までできるので、チャレンジャーにもおすすめできるゲームです。

Slay the Spire
10

一生遊べるベストゲーム、『Slay the Spire』

繰り返し遊ぶたびに発見がある。
クリアするたびに難易度を上げられる。
難易度を極めても、次は連勝記録への果てない挑戦が待っている。
本当に一生遊べるベストゲーム、それが『Slay the Spire』です。

システムはローグライク、プレイするたびにマップや敵が新しく作られるゲームです。ローグライクは遊ぶたびに状況が変わるため、長く遊べることで有名です。その代わり、繰り返すために序盤がだれやすいという欠点があります。
しかし、このゲームは違います。ひとつの選択肢が後々に大きな影響を与えるため、おろそかにしてよいものなどありません。
『Slay the Spire』はカードを主体としたデッキ構築型で、敵に勝つたびにカードを選んで手に入れることができます。
戦闘は基本的にはコマンドバトルのようなものです。コマンドの代わりにターンごとにカードが5枚配られます。
カードにはコストが設定されていて、3コストまでなら何枚でも使えます。攻撃のカードで敵のHPを減らして0にすれば勝利です。

一般的なローグライクの面倒な部分を排除して、バトルの重要な部分だけを抽出したようなゲームです。
このゲームの最も重要な部分は、敵に勝ったときの報酬の選び方です。
報酬の選び方には、2つの方針があります。ゲームのラスボスを倒すために、理想を目指して選ぶ方針。あるいは、次に勝つために目先を優先する方針。
ラスボスは非常に強いため、理想的なカードを選ばないと最後には勝てません。しかし、理想だけを目指すと次の敵に負けてしまいます。
次に戦う相手はだいたい3種類からランダムになることが多いので、勝てるかどうか予想して選びます。
複数ある理想的なデッキのどれを目指すのか迷いながら、目先の敵に対処し続けることになるでしょう。

実際にプレイすると運任せでもわりと勝てるので、最初は簡単に勝てることが多いです。しかし、難易度が上がるにつれて、選択肢の重みが増していきます。特にカードの戦力評価が正しくできるかどうかで、勝率が大きく変わります。
次に来る敵を思い浮かべながら、自分のデッキの動きを予想して、理想を目指してカードを選び続けるのです。
この駆け引きがたまらなく面白く、理想のデッキができたときには、興奮して記録に残したくなります。
ローグライクの面白さだけを集めたベストゲームと言えるでしょう。ぜひ、皆さんもこの興奮を経験してみてください。

Slay the Spire
8

ローグライクなカードゲームだけど、王道なRPGだった!

STEAMで購入、日本語対応のローグライクなカジュアルゲーです!
戦闘や商人、イベントなどでカードを入手して自分好みのデッキを組んでダンジョンを突き進みますが、デッキを組むのが正にRPG(役割のロール)になっていて熱くなれます。
入手したカードと睨めっこしながら、攻撃重視か、防御を固めて一気に逆転するかなど考えるのが楽しく、作戦が見事にハマッた時の嬉しさはかなりのものです!
選べるキャラも3人いて、戦士タイプ、盗賊タイプ、特殊タイプとなり、それぞれ攻防のカードが違っているので長く遊べると思います。上級者に向けては、より厳しいゲームモードやスコアアタックなども存在します。それと洋ゲーですが、グラフィックもエグ味が少なくて長時間プレイしても大丈夫かと思います。
このゲームは現在、開発中扱いで3面までMAPが存在します。大体、最後まで攻略すると自分の場合、1時間から1時間半程度のプレイ時間になります。カードやアイテムの入手に関してはランダム要素が強いので、「毎回同じ戦略で攻める!」のは難しいです。
この辺りは運ゲーの要素も出てくるので、緻密に攻略するタイプの方には向かないかも知れません。プレイを続けていくうちに、カードの性能を覚え、敵の特性を理解し、持ち札、手札、捨て札、破棄札を理解する頃には、カジュアルゲーだったはずなのに、このゲームの世界にハマっている事になるハズです!