鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!

鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!

『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』とは、鴻池剛による漫画作品。自由きままな猫のぽんたと、愛猫・ぽんたに振り回されっぱなしの著者の鴻池剛の4年間を綴った狂騒劇を描いている。ネットで話題となった猫漫画で、書籍化の際にはぽんたを飼い始めた頃のエピソードなど、多数の描きおろしが収録された。

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鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!のレビュー・評価・感想

鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!
10

素晴らしい猫飼育本

動物COMICエッセイ漫画は数多く発売されていますが、恐らく今、一番売れている漫画ではないでしょうか。
どちらかと言うと犬派であった作者が、猫アレルギーの友人から強引に猫を押しつけられ飼うこととなった処から始まった猫飼育漫画です。
作者は最初、猫のトイレを準備しなければいけないことすら知らなかったという、本当に動物飼育未経験者。猫のぽんたとの日常生活が漫画となっているのですが、この漫画のすごいところは、笑える楽しい漫画でありながら、猫の飼育の大変さをしっかり訴えていところだと思います。窓の鍵をかけ忘れ、ぽんたが行方不明になった時の動揺、何より去勢手術までの苦労はとて困惑している様子が窺えました。
ただ可愛いから、と安易に動物を飼おうとしている人に警鐘を鳴らす(大げさではないと思います)上でも素晴らしい。
猫の吐き戻しすら判らず、医者に年中連れて行っていたり、仕方なく飼っのに、ものすごくちゃんと飼育しているところもすごいなと。また、ぽんたを作者になすりつけた友人も良い味を出しています。
二巻では、新しい仔猫を拾ってしまいます。帰宅途中にフラフラしていた、いかにも病気の猫の治療から、里親を探すところまでの苦労もギャグテイストで書かれていて、勉強になります。
個人的には前のマンションの大家さん恐かったですが、とにかく、下手な飼育本よりもためになるので、動物を飼われようとしている人は絶対に読んで欲しい漫画です。

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