田中れいなの到達点。
LoVendoЯは元『モーニング娘。』の田中れいなが中心になったバンドです。私が好きな曲は『ホントノキモチ』。これはアイドルとして全力全開で突き進むのではなく、少し余裕を持ちながら、自分の本当の気持ちを探しているという歌です。
自分のやりたいこと。それを10代で見つけて、一時代を築いた田中れいな。その彼女が『モーニング娘。』を卒業し、これからの活動をバンド活動に決める。
バリバリに売れる路線を目指すのかと思いきや、LoVendoЯの活動は最大限の努力をしているという感じではありません。お客さんも常に満員でもないですし、告知やプロモーションもバンバン行うわけでもない。
どこか力の抜けた感覚で行われているこのバンド活動。それがホントノキモチの歌詞としっくりくるんです。
筆者も田中れいなと同じ世代なのですが、30前というもので、なにかひとつ手ごたえを感じた物事があったりして、その中でこれからを考えると、ホントノキモチの歌詞のような、一歩引いた立場でのいろんな可能性を探すということになってくるのだと思います。
同じ年代の人達ならこのホントノキモチの歌詞がわかる人も多いと思います。田中れいなのひとつの到達点と呼べるようなバンド活動だと思います。
これから私達はまたギアを入れる時が来るでしょう。そのために今、ホントノキモチを探らなくてはいけない、ポジティブな力の抜けかただと思います。