LoVendoЯ

LoVendoЯ

LoVendoЯ(ラベンダー)は2012年に結成された日本のガールズバンド。元「モーニング娘。」の田中れいなとバンドやりたい女子メンバーを募集して結成された。略称はラベ、LVЯ。オーディションでは岡田万里奈、魚住有希、宮澤茉凜が選ばれ、田中と岡田のツインボーカル、魚住と宮澤のツインギターの体制で始まる。
2015年7月1日にシングル『いいんじゃない?/普通の私 ガンバレ!』でメジャーデビューを果たす。同年には「第48回日本有線大賞」新人賞を受賞する。
2016年には魚住が卒業して3人体制で活動を続けるが、2019年に岡田と宮澤が卒業し、活動休止となった。

圭之介のレビュー・評価・感想

LoVendoЯ
10

田中れいなの到達点。

LoVendoЯは元『モーニング娘。』の田中れいなが中心になったバンドです。私が好きな曲は『ホントノキモチ』。これはアイドルとして全力全開で突き進むのではなく、少し余裕を持ちながら、自分の本当の気持ちを探しているという歌です。

自分のやりたいこと。それを10代で見つけて、一時代を築いた田中れいな。その彼女が『モーニング娘。』を卒業し、これからの活動をバンド活動に決める。

バリバリに売れる路線を目指すのかと思いきや、LoVendoЯの活動は最大限の努力をしているという感じではありません。お客さんも常に満員でもないですし、告知やプロモーションもバンバン行うわけでもない。
どこか力の抜けた感覚で行われているこのバンド活動。それがホントノキモチの歌詞としっくりくるんです。

筆者も田中れいなと同じ世代なのですが、30前というもので、なにかひとつ手ごたえを感じた物事があったりして、その中でこれからを考えると、ホントノキモチの歌詞のような、一歩引いた立場でのいろんな可能性を探すということになってくるのだと思います。
同じ年代の人達ならこのホントノキモチの歌詞がわかる人も多いと思います。田中れいなのひとつの到達点と呼べるようなバンド活動だと思います。

これから私達はまたギアを入れる時が来るでしょう。そのために今、ホントノキモチを探らなくてはいけない、ポジティブな力の抜けかただと思います。