2人の絆に感動
有名漫画作品「坂道のアポロン」ですが、アニメがとてもおすすめです。
もちろん、漫画の作画もとても素敵なことは大前提です。
まず、アニメ版の魅力は、この漫画の要でもあるジャズミュージックが音として聴けることです。
薫と千太郎のでこぼこコンビが奏でるジャズは、色々なシーンで重要となってきます。
中盤の見どころとしてはやはり、学園祭のシーンです。
千太郎は他の生徒の手伝いとしてバンドの一員になります。
口下手な薫は真相も確かめぬまま、一人で拗ねて千太郎との仲はこじれてしまいます。
しかし、あるトラブルから千太郎たちの演奏が突然できなくなってしまいます。
そこに仲たがいしていたはずの薫がピアノを独奏し始め、そこに千太郎も参加し、2人のセッションが始まります。
ここのシーンには、いろいろなもやもやとした気持ちを抱えながらも、ピンチを救う薫の真の格好良さが表れています。
いつもはおどおどしていて陰のような存在ですが、実は芯には情熱と強さがあるキャラクターです。
そして、千太郎の人を想う心、疑うことのないまっすぐとした気持ちが、徐々に薫の安心できる居場所になったのだと感じました。
そしてなんといっても、二人のセッションのシーンは圧巻です。
漫画で読んでいても鳥肌が立つセッションのシーンに実際に音楽が加わると、想像以上の感動です。