王様ゲーム The Animation / King's Game The Animation

王様ゲーム The Animation / King's Game The Animation

『王様ゲーム』とは、金沢伸明(クリエイター名:ぱっくんちょ)による大人気ケータイ小説、およびそれを原作とした漫画作品。『王様ゲーム The Animation』としてテレビアニメ化された。
ある日高校のクラス全員のケータイに”王様”と名乗るものからメールで命令が届く。服従しない者は王様の決めた罰を受けることになる、命がけの王様ゲームが始まった。

王様ゲーム The Animation / King's Game The Animationのレビュー・評価・感想

王様ゲーム The Animation / King's Game The Animation
6

存在そのものが消されていく恐怖のデス・ゲーム

某大人気の2.5次元ミュージカルで活躍された佐藤永典さん目当てに鑑賞しました。佐藤永典さんの他にもBerryz工房や℃-uteのメンバーも出演されていて、かなり豪華なキャスティングの映画だと思います。
ストーリーは、主人公・金沢伸明の通う学校のクラス全員に王様と名乗る謎の人物からクラスメイト2人を指名した命令のメールが送られてきます。当初はイタズラ程度の軽い命令ばかりでしたが、だんだんとエスカレートしていって命令のたびにクラスメイトの誰かの命が犠牲になっていくようになってしまいます。
着信拒否や携帯の解約はルール違反とみなされ、その場で王様に存在を消されてしまうという、まさに棄権の認められないデス・ゲームの中で伸明は生き残ることができるのか、というストーリーです。
デス・ゲーム作品あるあるなツッコミどころがかなり多く、当初はクラスに20人以上の生徒が在籍していますが、王様によって存在を抹消されるとその人の死体はもちろん、それまで座っていた机も消えてしまい、その人がこの世にいたという証拠が一切なくなるシステムなのですが、終盤はクラスに5人ほどしか残らない状態になります。
さすがにおかしいだろう!と伸明達も先生に声を上げるのですが、先生は「うちのクラスはこれで全員でしょう?」と気にもとめず。いや、山奥の分校とかじゃないんだから…と思わず突っ込みたくなってしまいます。
とはいえ、閉鎖的な空間でのデス・ゲームのピリピリした雰囲気は終始味わうことのできる作品に仕上がっていると思います。

王様ゲーム The Animation / King's Game The Animation
2

結局未解決のアニメ

昨年放送されたアニメ「王様ゲーム」。
クラス全員に「王様」から命令メールが届き、命令に従わなければ罰が課されるという内容。
罰の内容は死がほとんどである。
宮野真守さんなど有名な声優さんが出演していて、PVの段階では期待大でした。
しかし、実際視聴してみると、ストーリーの内容としてはいまいち。
残酷なグロシーンが多いが、ストーリー展開やキャラクターの行動から突っ込みどころが多く、ギャグアニメのような印象を持ってしまう。
「王様」からの命令は性行為も含まれ、正直目的不明である。
罰の執行方法も理解しがたい。例えば「失血死」だとすれば、時間が来ると勝手に血が噴き出す。「八つ裂き」では、勝手に身体がバラバラになる、など怪現象そのものである。
もっともおかしいのは、この異常事態にもかかわらず、大人が関与しない点である。変死体が毎日発見されるんだから、警察くらいは動くんじゃないかなあ。すべてクラス内で話が進んでいることに違和感を感じた。
最終回まで観たが、結局何もわからず、何を伝えたかったアニメなのか理解できなかった。
せめてこのゲームに黒幕がいて、その黒幕の野望や目的が判明し、それを阻止しようと戦うアニメであってほしかった。