存在そのものが消されていく恐怖のデス・ゲーム
某大人気の2.5次元ミュージカルで活躍された佐藤永典さん目当てに鑑賞しました。佐藤永典さんの他にもBerryz工房や℃-uteのメンバーも出演されていて、かなり豪華なキャスティングの映画だと思います。
ストーリーは、主人公・金沢伸明の通う学校のクラス全員に王様と名乗る謎の人物からクラスメイト2人を指名した命令のメールが送られてきます。当初はイタズラ程度の軽い命令ばかりでしたが、だんだんとエスカレートしていって命令のたびにクラスメイトの誰かの命が犠牲になっていくようになってしまいます。
着信拒否や携帯の解約はルール違反とみなされ、その場で王様に存在を消されてしまうという、まさに棄権の認められないデス・ゲームの中で伸明は生き残ることができるのか、というストーリーです。
デス・ゲーム作品あるあるなツッコミどころがかなり多く、当初はクラスに20人以上の生徒が在籍していますが、王様によって存在を抹消されるとその人の死体はもちろん、それまで座っていた机も消えてしまい、その人がこの世にいたという証拠が一切なくなるシステムなのですが、終盤はクラスに5人ほどしか残らない状態になります。
さすがにおかしいだろう!と伸明達も先生に声を上げるのですが、先生は「うちのクラスはこれで全員でしょう?」と気にもとめず。いや、山奥の分校とかじゃないんだから…と思わず突っ込みたくなってしまいます。
とはいえ、閉鎖的な空間でのデス・ゲームのピリピリした雰囲気は終始味わうことのできる作品に仕上がっていると思います。