BE BLUES!〜青になれ〜 / ビーブルーズ

BE BLUES!〜青になれ〜 / ビーブルーズ

『BE BLUES!〜青になれ〜』とは、田中モトユキ原作の本格サッカー漫画。サッカー少年の一条龍は、将来の日本代表を夢を見る。しかし、小学生6年生の時にアクシデントにより手足と腰椎の骨折という重傷を負い困難な状況となってしまう。それでも未来の日本代表の夢を目指し、サッカー選手として復活する姿が、幼馴染で双子の青梅優人、優希と共に描かれている。

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BE BLUES!〜青になれ〜 / ビーブルーズのレビュー・評価・感想

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BE BLUES!〜青になれ〜 / ビーブルーズ
10

サッカー好き必見!サッカーがしたくなるマンガ!

小学生の一条龍はサッカー大好き少年。昼休みは真っ先にグラウンドに出てサッカーをしていた。その少年がどんどんうまくなっていき遂にユースチームから声がかかるが、友達を助けるため事故にあい全治三年のけがを負う。それでも友達との約束を果たすため、またピッチに立つためにリハビリに耐え、天才一条龍が奮闘する。
中学二年生になり遂に完治したが、体が昔のように動かない。それでも練習を積み重ね遂にレギュラーになった。天才的なドリブルの感覚は無くなってしまったが、持ち前のセンスでチームをけん引していく。そんな一条龍に感化されチームはどんどん成長していった。中学最後の大会でライバル渡辺健太と対決一進一退の攻防むなしくPK戦の末敗れてしまう。
そんな彼は高校では名門武創高校に入学した。入学早々1軍レギュラーからゴールを奪い存在感を見せつけ、入学初日から一軍入りを果たす。そこで質の高い練習をしていたが、リーグ戦でレギュラーの負傷によりまさかの公式戦デビュー!そこでなんと40mものロングシュートを放つ!そこから順風満帆なサッカー生活が始まると思っていたが、親友がけんかをしてしまい巻き込まれて謹慎処分に!波乱万丈の人生だが一条龍は諦めない。謹慎中にもレベルアップするために思わぬ行動に…

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サッカー少年にとって珠玉の作品!

サッカー漫画の中で、私はダントツに本作を推します。

サッカー少年である一条龍の、才能と努力による成功や挫折、また仲間に助けられて小学校~高校までプロを目指して成長していく作品です。
スタートは小学生時代から。早くも才能を開花させ、周囲のみならず県内外へ名前を轟かせる選手となった一条龍でしたが、プレー外でのアクシデントにより大怪我を負ってしまいます。一命は取り留めたものの、サッカー人生すら危ぶまれた龍。しかし懸命なリハビリによって少しずつ、一般の生活ができるようになっていきます。
時は流れて中学生。サッカー愛は相変わらずなものの、怪我の後遺症からプレーできる自信がなかった龍ですが、幼馴染みたちの献身的なサポートによって少しずつ勇気を取り戻してサッカーを再開します。
思うプレーができなくなっていましたが、新しいプレースタイルを開拓し徐々に周囲の注目を集めていきます。チームとしての結果は目標に達しませんでしたが、彼はさらに遠くを見据えてサッカー人生を歩き始めます。

一条龍は才能もありましたが努力の人で、読むだけで青春の熱いものを呼び覚ましてくれます。また双子の幼馴染みが家族のようにサポートしてくれたり、人生を変えてくれるような恩師との出会いもあったりします。そして何よりサッカーの描写がリアルです。経験者だったりサッカー好きであれば試合の流れが想像できるし、見た目は地味なテクニックなどもリアルな描写によって凄いプレーだと見せており、サッカーを見る目も養われるのではないでしょうか。

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8

順風満帆ではない天才のサッカー大河ドラマ

スポーツ漫画には大きく二つの路線があります。一つはスポ根モノからの流れで、必殺技や超人的な能力を駆使して見栄えと勢いを重視した路線。もう一つはそのスポーツを丁寧に描写し、派手さはないもののリアルな共感を引き出す路線です。本作『BE BLUES!?青になれ?』はカテゴライズするならば後者になります。元々、三大少年誌の中でサンデーは後者の、ジャンプやマガジンは前者の傾向が強いです。
さて本作は主人公である一条龍がサッカーで日本代表を目指す姿を幼少期から長い視点で描く作品となっています。サッカー版の『メジャー』と言えばイメージしやすいかもしれません。
小学生時代、天才的なサッカーのセンスを持っていた龍は、交通事故で2年間まともに歩けなくなるほどの大けがを負います。そんな状況でも決して諦めず前向きに、中学、高校と着実に成長する龍の姿には、誰しも勇気づけられることでしょう。
この中で特徴的なのが先述の通り、リアルで地に足がついたサッカー描写なのです。本作には、現実には実現できない技術は登場しません。実現可能な範囲内で最大限に努力しているからこそ説得力が生まれ、劇的な試合の展開に重みが加わります。そういうリアルなサッカーを深く楽しみたい方には、ぜひお勧めしたい作品です。

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