再燃するバンドブームを盛り上げる邦楽バンド(後半)
最近流行りの邦楽ロックバンドを紹介していきます。 愛のあるツンデレレビューをお届け。
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「SAKANAMON(サカナモン)」とは、2007年に結成されたバンドである。バンド名は「聴く人の生活の『肴』になるような音楽を作りたい」という想いから名付けられた。専門学校時代の同期だった藤森元生と森野光晴で結成され、2年後に木村浩大が加入して3人組となる。
SAKANAMONとは、Vo.藤森元生、Ba.森野光晴、Dr.木村浩大の3人で構成される日本のスリーピースロックバンド。「SAKANAMON」というバンド名の由来は「魚」ではなく、「肴」である。「聴く人の酒の肴になるような音楽を」という意味が込められている。
Vo.藤森元生の温かな歌声、中毒性のあるメロディ、一見難解に聞こえる日本語が羅列した歌詞が特徴的。
日本各地でワンマンライブ、ツアーなどを行い、色々な音楽フェスに出演している。
SAKANAMONの代表曲である「ミュージックプランクトン」のMVはYouTubeで150万回再生を突破している。だがこの数字は日本のメジャーデビューしているバンドの中では少ない方である。そう。SAKANAMONは他のバンドに比べると人気がないのである。本人たちも自覚している。
その証拠に2019年に放映されたSAKANAMONのドキュメンタリー映画のタイトルは「SAKANAMON THE MOVIE ?サカナモンはなぜ売れないのか?/SAKANAMON LIVE 2018 “延々々” ZEPP TOKYO」である。
「SAKANAMONはなぜ売れないのか」
本人たちも理解できてないのである。理解できていないのではなく、理解するという行為を放棄している。好きな音楽、好きな曲を演奏することにしか興味がない。CDのジャケットをスルメイカにしてしまう。ホタテにしてしまう。そんな姿勢、そんな曲にファンは心打たれ陶酔していく。偏屈で真っ直ぐで回りくどくてストレートな歌詞に共感させられる。