感動モノの代名詞
ジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。1989年度アカデミー賞外国語映画賞受賞、カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞。
高名な映画監督のトト(ジャック・ペラン)は、母からの電話で映写技師のアルフレード(フィリップ・ノワレ)の死を知り、故郷での少年時代に思いを馳せる。
田舎の映画館「ニュー・シネマ・パラダイス」を舞台に、映画好きな少年トトがアルフレードとの友情や初恋を通じて成長する姿を描く感動作。
公開当時、あらゆる映画賞を総なめにした言わずと知れた名作です。映画サイトや雑誌によくある「おすすめの感動映画特集」の常連でもあります。
ジュゼッペ・トルナトーレ監督の演出もさることながら、有名なエンニオ・モリコーネによるテーマが涙を誘います。
本作のテーマはノスタルジーです。友情や恋、そして別れといった多くの人々が経験する普遍的な出来事が描かれています。何度も困難や挫折にぶつかりながらも乗り越えて成長してゆく。観ているうちに、自分自身の過去の思い出と重なるようなところもあるのではないでしょうか。
また、本作には劇場公開版(123分)とディレクターズカット版(173分)があります。ただ長いか短いかではなく、実は結末の意味合いも違ってきます。二つを見比べてみるのも面白いのではないでしょうか。ぜひご覧ください。