花の24年組〜少女漫画の在り方を根底から変えた女性作家達
今では全く珍しくなくなっているBL・耽美表現や、文学的な素養をも含む内容、繊細な絵柄など、それまでの少女漫画にはなかったアプローチをして1970年代に活躍した女性作家達。そろって昭和24年生まれだったことから、彼女達は「花の24年組」と称されています。筆者の世代にも懐かしい作家達のまとめをしてみました。
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木原敏江(きはらとしえ)は1948年2月14日生まれ、東京都目黒区出身の女性漫画家。愛称はドジさま。代表作に『アンジェリク』、『夢の碑』、『大江山花伝』、『とりかえばや異聞』などがある。
木原は1969年に『別冊マーガレット』にて『こっち向いてママ!』で花の24年組の1人としてデビューを果たす。1977年から1984年にかけては『LaLa』で大正時代の旧制高校を舞台にした『摩利と新吾』を連載。
1984年から連載を開始した『夢の碑』では第30回小学館漫画賞少女向け部門を受賞。また1998年には『雨月物語』が第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で大賞を受賞した。