高畠華宵

高畠華宵

高畠華宵(たかばたけかしょう)は1888年4月6日生まれ、愛媛県宇和島市裡町出身の画家。本名は高畠幸吉。人物画を中心に描いており、連載小説の挿絵・雑誌口絵・レターセットなどの小物の意匠などに使われた。無国籍風な表情と中性的な雰囲気をもつ人物が特徴的で、衣装デザインが多彩であることでも知られる。そのレパートリーの広さを存分に生かした渾身の大作が『移り行く姿』だ。これは明治から昭和初期にかけての女性ファッションの移り変わりを、六曲一双の屏風絵に仕立てたもの。
高畠は戦後には経済的に貧窮し、健康にも恵まれなかった。しかし弁護士の鹿野琢見の後押しもあり、首都圏で華宵の回顧展が開催されると人気が再燃した。

高畠華宵の関連記事