SAW

SAWのレビュー・評価・感想

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SAW
10

伝説的スリラー映画シリーズの原点にして頂点 『SAW』

意識を取り戻すと、そこは見知らぬ部屋。老朽化したバスルームのパイプに足を鎖で繋がれ、身動きが取れない。
そして部屋の中央にはテープレコーダー片手に持った状態で倒れ、大量の血を流した死体が転がっていた。レコーダーに記録されていたのはこの状況の首謀者からのメッセージだった。
「生きるため、血を流せ。これは"ゲーム"だ」

ここまでのあらすじを読んだ感触としては、「よくある脱出ものとかデスゲームものかな?」といったところでしょう。
しかし本作は脱出・デスゲーム・そしてサスペンスの要素が巧みに組み合わされており、なおかつその全てのクオリティが最高レベルでまとまっている奇跡の作品なのです。

「目覚めたら見知らぬ部屋、脱出したければルールに従え」上記のような作品や、似たような要素を持つコンテンツは今の時代沢山あると思います。
しかし、20年前に公開された本作『SAW』を超えるものはほとんど無いと、胸を張って言えるくらいには素晴らしい作品です。
もしも今まで本作のネタバレを踏まずに、このレビューを読んでくださった幸運な方がいれば是非とも何も調べずに視聴していただきたい。
そこには最高の映画体験と、最高のサプライズが待っています!

SAW
10

こんなのあり

SAWのパッケージを見て、パッと思いつくのはホラーではないでしょうか。
ですが、ストーリーが作りこまれていて見ていたら続編の作品を探していると思います。
1作目を見ると謎の部屋に2人の男性と1人の死体があり、なぜここにいるのか、から物語・ゲームが始まります。
視聴している人は話しが進むにつれて謎が徐々に解明していきます。回想シーンの時系列がはさまれ、点と点が一つにつながり、だんだんと真相に近づき始めます。
グロテスクなシーンが豊富にありますが、人の不安や恐怖心を巧みに操り2人の男性はゲームをしなくてはいけない状況へとなっていきます。
1作目のラストは見ていてかなりびっくりしました。
主人公の「ジグソウ」は信念があり度重なる猟奇的な殺人ゲームを行いますが、その殺人ゲームをクリアした者たちが「ジグソウ」の信念を受け継ぎ、次の作品へとストーリーが続いていきます。
この作品はシリーズ化されており、前作とのストーリーが色濃くつながっているため、ただのグロテスクなだけではなく、1つの物語を楽しめるため、グロテスクなシーンが苦手な方でも、それ以上に次を見たくなる作品だと思います。
この作品はかなりおすすめいろんな意味で楽しめる作品です。