心を打つ名作・最終兵器彼女とは
最終兵器彼女の舞台は北海道です。高校に通う主人公のシュウジは同年代のちせに告白され、恋人になります。
ですが、ある日主人公たちの町が空襲に会い…そこで見たのは腕にはガトリングがついており、背中には羽が生えていて、傷だらけになった彼女のちせなのでした…
この時点ですでに心をえぐる内容になっています…
それは、せっかく彼女になったちせが最終兵器として謎の敵と戦わされることになるのです。
そしてこのアニメで注目してほしいのが、町が、そして主人公たちの生活が、徐々にはかなく、そしてむなしくなっていることだということです。
今の我々は戦争にも直面していないため、この平和な日々が永遠に続くと思っているのですが、この作品はシュウジの近くにあるものが次々と戦争という絵具によって塗り替えられていきます。
ここが最終兵器彼女が自信を持ってお勧めできるポイントでもあり、戦争に突入した世界観での高校生の思考、その他の感情がとても繊細に、そしてリアルに描き出されているということです。
そこには我々が経験したことのない新鮮なものになるでしょう。
そして、もう一つは最終兵器と化した彼女との主人公シュウジの付き合い方です。
最終兵器という以上は日本を守るための最終兵器ですので戦地に戦いに行かなければなりません。
そのため、シュウジとはコミュニケーションも取れず、イチャイチャすることもできない。
それでもシュウジとチセは彼を、そして彼女を思い続けます。
その戦争という状況になりながらも、愛し続けるという二人の行動を見ると、とても心がほっこりした気持ちになります。
そして、それと同時に今ある幸せをかみしめることのできる作品です。