それでも夜は明ける(12 Years a Slave)のネタバレ解説・考察まとめ
19世紀のアメリカで、自由黒人であるにも関わらず奴隷として売られ、12年間の奴隷生活を送ることとなったソロモン・ノーサップの実話を、彼が書いた体験記をもとにスティーヴ・マックイーン監督が映画化、2013年に公開された。主人公のソロモン・ノーサップをキウェテル・イジョフォーが熱演。監督の志に賛同したブラッド・ピットが制作段階から参加し、出演も果たしている。
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スティーヴ・マックイーンは1969年10月9日生まれ、イングランドのロンドン出身の映画監督、脚本家、プロデューサー。代表作に『HUNGER/ハンガー』、『SHAME -シェイム-』、『それでも夜は明ける』などがある。
マックイーンはチェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインやゴールドスミス・カレッジなどで美術とデザインを学ぶと、1993年に最初の短編『Bear』を発表する。それ以降、モノクロのサイレント短編映画を次々と制作した。
卒業後はビデオ・インスタレーションアーティスト、彫刻家、写真家として活動。、バスター・キートン映画に基づいたビデオ・インスタレーションでターナー賞を受賞する。
2008年になると、北アイルランドの刑務所で起きた抗議運動を題材にした初の長編映画『HUNGER/ハンガー』を公開。この作品は英国人初となるカンヌ国際映画祭カメラ・ドールを受賞した。2011年、長編2作目『SHAME -シェイム-』を発表。その2年後の2013年にはソロモン・ノーサップの奴隷体験記を原作とした『それでも夜は明ける』を公開し、第86回アカデミー賞の作品賞と助演女優賞を受賞するなど高い評価を受けた。