生徒会役員共 / Seitokai Yakuindomo

生徒会役員共 / Seitokai Yakuindomo

氏家ト全原作の少年漫画。2007年より「マガジンSPECIAL」にて1年にわたり連載されたのち「週刊少年マガジン」に移籍し、10年目を迎え現在も連載中。2期に渡りアニメ化もされ、コミックス限定版でOVA化もされている。10周年を迎える2017年7月に劇場版の公開が決定している。天草シノ率いる桜才学園生徒会を中心に、個性豊かなキャラたちが展開する下ネタ8割の4コマ漫画。

生徒会役員共 / Seitokai Yakuindomoのレビュー・評価・感想

生徒会役員共 / Seitokai Yakuindomo
10

王道?ハーレム?ド下ネタ!ラブコメディ

かなりディープな下ネタが開幕からバンバン飛び出すこの漫画。しかし、不思議といやらしさはありません。むしろあなたは生徒会の3人娘にいつの間にか魅了されているかもしれません。
露骨な性的描写はなく、あくまで言葉や絵の暗喩でのどぎつい下ネタが多め、というかほぼすべてそうですが、こんなんでもしっかりとラブコメディとして成立しています。
何が良いかというと、清楚な女子、女子高の女子に夢見る男子たちの妄想をぶち壊すようなえげつない下ネタを、超優秀な生徒会の超絶美少女たちが何の躊躇もなく吐き出すシュールさです。

主要な女性キャラは3人。眉目秀麗で成績優秀、スポーツ万能で貧乳そしてツンデレの王道を地でいく生徒会長。超金持ちで上品、そして天然ゆるふわお姉さん気質の生徒会書記。帰国子女で英語ペラペラの超天才、ロリボディコンプレックスの生徒会会計。会長と書記はド変態が付与されています。
どれもこれもどこかで見たような王道を外さないどころか個性を盛りすぎたくらいなキャラですが、ちょっとイケメンな無個性系主人公がいい感じに中和してくれています。
無個性系主人公の呆れ切った少し投げやりなツッコミが、また病みつきになるかと思います。
王道?ハーレム?にド下ネタがスパイスされた一風変わったラブコメディ、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?

生徒会役員共 / Seitokai Yakuindomo
6

何故か少年誌で連載している、下ネタ4コマ漫画

ひょんなこときっかけで、元女子高の生徒会副会長になった主人公が、生徒会の役員や顧問、学校の部活動のメンバー、他校の生徒会などの下ネタに振り回されるという内容。面白い点は、『週刊少年マガジン』という少年誌で、あろうことか下ネタ一本で勝負しているところ。そして、少年誌で取り扱える下ネタのボーダーを意識して作られているところにある。その上、なぜかラブコメ要素も持ち合わせているからこそ、面白い。実質、ハーレム状態であるにも関わらず、下ネタによって主人公が可哀そうな目に合っているところ、毎回笑ってしまう。逆に悪い点は、大体がエロボケで構成されているので、非常に人を選ぶ作品になっているところだ。個人的には、10段階評価の10にしても良かったのだが、胸を張ってお勧めできるかというと、そうでもない。こっそりと評価された方がいいのではないか、とすら思ってしまう。うっかり古本屋で単行本を1冊立ち読みしたら、下ネタの多さに胸焼けしてしてしまう人もいる。実際私は最初読んだときに「ちょっとキツいな」と思ってしまった。しかし、下ネタで10年以上飯を食っている作者の作品だけあって、構成が抜群に良いので、このレビューを見て気になったら読んでみるのもいいのではないだろうか。

生徒会役員共 / Seitokai Yakuindomo
9

下ネタアニメならこれ!ラジオもおすすめ

原作は4コマ。ストーリー性がないわけではないが、基本話のオチごとに区切りが設けられている。主人公は津田タカトシ、ツッコミ役の苦労者。生徒会長の天草シノ、書記の七条アリア、会計の萩村スズの三名とともに生徒会に所属している。一見ハーレムアニメにもみえるが、その内容を見た視聴者からはハーレムをうらやむどころか、ボケに対するツッコミの多さから同情の声が多く寄せられている。切望されないハーレム主人公とは、とても希少性が高い。
作中でのピー(規制音)は当たり前。モザイク上等な作品。とにかく下ネタが多い。たまに下ネタ雑学が出てくるところがまた面白い。女子高校生がノーパンという設定にもかかわらず、エロさを感じないところが不思議なところである。生徒会役員共のラジオでは女性陣が浅沼晋太郎(タカトシ役)の声優に言葉の意味を聞くなど、びっくりする話も多い。小林ゆうはまんまである。
ラジオでは作中にほとんど登場しない白石稔や、利根健太郎が下ネタ全開ではっちゃけており、秘宝館でロケをするなど、本編に負けず劣らず下ネタ満載の内容となっている。
このくだらなさが癖になる生徒会役員共。頭を空っぽにして、けらけら笑いたい人にはラジオもともに是非お勧めしたい作品の一つである。