絵本なのに残酷すぎる!エドワード・ゴーリーの世界
世界一残酷な絵本作家と呼ばれたアーティストがいました。彼の名はエドワード・ゴーリー。不気味で不条理に満ちた世界観と美しく韻を踏んだ文章、モノクロの繊細な絵のタッチは世界中で大人気となり、「大人が好んで読む絵本」の代表的な作家となりました。
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エドワード・ゴーリーは 1925年2月22日生まれ、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身の絵本作家。本名はエドワード・セントジョン・ゴーリー。ペンネームが多数あり、そのほとんどはアナグラムによって自身の名前のつづりを入れ替えて作られたものである。代表作に『ギャシュリークラムのちびっ子たち』がある。
ゴーリーはハーバード大学卒業後、メリル・ムーアの詩集『不規則なソネット』の見返しにイラストを描く。これが最初の出版物となった。ニューヨークに移り住んで出版社ダブルデイ社に務めると、画期的なペーパーバック・シリーズとなるアンカー・ブックスで装丁やタイポグラフィーなどを担当する。1953年には絵本『弦のないハープ またはイアブラス氏小説を書く。』を発表し、デビューを果たす。
1957年には『うろんな客』を刊行し、評論家のエドマンド・ウィルソンに賞賛された。