人助けをしてスピリチュアルに大人になる
2000年代に発売されたゲームキューブ専用ソフトです。常夏のナナシ島に住む主人公の少年ポックルは、成人式に寝坊してしまいます。成人式をやり直すために500万円を稼いで正式に大人として認められるか、人助けをして輝く勾玉を島に住んでいる精霊にささげて精神的に大人になるか、自由に選べるマルチエンディングゲームです。
このゲームで遊んでいた当時の私は、人助けをして大人になる一択でした。しっかりと構成された島民一人一人の困りごとの中のドラマを楽しみつつ人助けをして感謝されて、不可思議な存在と、不可思議な存在を信仰しているおじいさんと仲良くなって大人になっていくファンタジックなやり方の方が、島のキノコを畑で育てて、キノコの売上金の貯金を続ける現実と同じ地道に少しずつなやり方よりも、絶対に面白いと思えたからです。ゲームを進めていくと島の神様のテンジンが現れ、テンジンの肩に乗って移動できるようになります。テンジンは青い巨体で真顔で幾何学的なデザインです。ポックルを肩に乗せてどしんどしんと地面を揺らしてでかい音をたてて歩く姿は、大変シュールでした。
もしNintendo Switch Onlineでゲームキューブ用のソフトも遊べるようになってこのゲームが追加される日が来るのであれば、課金をして長期利用をしていく所存です。