癒しの透明感ボイス
「Uru」というアーティストを知るきっかけは、「街なかのどこかの店で流れていた」以外思い出せません。
「力強く歌い上げる」と言うよりは「優しく諭してくれる」タイプの歌声で、強い主張がなく、下手すれば聞き流してしまっただろうと思います。
それでも耳に残っていたのは、一昔前の名作ドラマの主題歌のような、どこか懐かしい雰囲気と新しさを併せ持つ音源だったこと。そしてそれに乗った孤独や幸せ、悲しみ、後悔、切なさ、愛や夢など、人間の待つ感情をわりとストレートに表現した、正統派とも言えるその歌詞に深い共感と魅力を感じたからです。
人間なら心の内に本来誰しも持っているのであろう「恋人への依存」やいわゆる「重たい愛」を歌った曲。小さな幸せについて歌われた曲。後悔や辛さを乗り超え、前に進むための道標のような曲。幸せをつかんだ喜びを表現した曲。
透明感のあるあの癒しボイスに乗せてしまえば、妙に重さや嫌悪感、押し付けがましさがなく、「そうだよね、わかる」と納得してホッと癒されてしまう、そんな自分がいます。
1日の終わりに通勤電車の中で聴きたくなるような、そんな優しさや愛の溢れる名曲がたくさんリリースされています。疲れた夜、誰かに深く感謝した日、幸せを感じた日、泣いた日、笑った日、ぜひ皆さんにも聴いていただきたいです。