キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー / Captain America: The First Avenger

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー / Captain America: The First Avenger

マーベル・コミックのヒーロー『キャプテン・アメリカ』を原作に、2011年に製作された劇場公開作品。
ひ弱な青年だったスティーブ・ロジャースは、ある実験の被験体となることで超人的な肉体と力を持つ『キャプテン・アメリカ』となり、世界征服を企てる組織ヒドラのレッド・スカルと戦うことになる。アベンジャーズのリーダーであるキャプテン・アメリカのデビュー作。

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー / Captain America: The First Avengerのレビュー・評価・感想

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー / Captain America: The First Avenger
8

逆境に打ち勝つ勇気がもらえる映画です

数多くのヒーロー映画を排出するマーベルが手掛けるヒーロー映画の1つになります。時代背景は第2次世界大戦。主人公スティーブ・ロジャーズは生まれつき病弱で身体が小さいですが、人一倍正義感の強い青年です。その正義感から幾度も軍に志願しますが、身体検査で引っかかり入隊を許可されずにいました。ある時、親友に誘われ科学展覧会に行くことになりました。展覧会の中にも軍の徴兵センターというところがあり、試しにテストを受けますが案の定落ちてしまいます。そこに偶然居合わせたアースキン博士という科学者の目に留まり、未知の技術を使ったスーパーソルジャー計画に参加することになります。実験の結果、強靭な肉体に超人的な身体能力を手に入れたスティーブ。その力を奮い、世界で暗躍するヒドラという組織と対峙していくことになります。
ヒーローと言えばかっこいい武器や超能力を使って戦うイメージが大きいと思いますが、スティーブが使うのはヴィブラニウムと言われる特殊金属を使用した盾になります。盾といえば基本的には防ぐ目的で使われますが、盾をブーメランのように投げて戦うといった斜め上な戦法をとるところが面白いポイントです。
身体能力が超人的と言ってもDC社のスーパーマンと比べると人間寄りと言いますか、殴られればダメージは残り、銃で撃たれれば出血もするという人間身が残っている超人と言えます。また、劇中知り合うペギー・カーターという女性と恋仲になっていきます。超人となっても心は人間のままであるということ、戦うだけではなくヒューマンドラマも展開されていくというところも見どころ。
スティーブは超人になる前から、なった後まで一貫して自分の正義を貫く、倒れても何度でも這い上がる、諦めないとう姿勢を見せてくれます。その姿に勇気をもらえることと思います。

キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー / Captain America: The First Avenger
7

アメコミヒーロー洋画感想

2011年に公開されたアメコミ原作ヒーロー映画で、MCUとしてはまだ初期の5作目にあたり、スティーブ・ロジャースが第二次大戦中如何にしてキャプテン・アメリカとなったかが描かれます。
19年公開のアベンジャーズ・エンドゲームに至るまでMCUを支え続けた顔として、今ではすっかりお馴染みの存在となったキャップですが、実写映画化は90年以来なので本作で初めてキャップに触れたファンは多いことでしょう。
本作は、他のMCU映画と比べてもキャップが誕生した背景が(戦時中という特殊な状況化と言う設定は変えられなかったとはいえ)原作に忠実という事も印象的で、その後の作品でも一貫して貫かれるキャップの愚直なまでの愛国心や正義感が、今の視点で見たら初初しく感じられましたね。
戦時中という状況下なのに、敵組織ヒドラの兵器がSFすぎるあたりは個人的にツッコミ所になりましたが(笑)(時を超えて更に悪事を重ねるので、ある意味説得力があったんですけどね)。
本作で戦死してしまったと思われたスティーブの親友バッキーの再登場は、その分衝撃度が増しましたね。
敵の計画を阻止するため戦闘機ごと北極海に落下したキャップがその後冒頭の冷凍保存につながり、目覚めたら70年後の現代だっという壮絶すぎる生い立ちとなりましたが、これで次回作「アベンジャーズ」に繋がり、文字通りこの作品で「役者がそろった」といえる状況になりました。