Char / 竹中尚人

Char / 竹中尚人

本名:竹中尚人(たけなかひさと)1955年6月16日生まれ。東京都品川区戸越出身。
1976年6月『NABY BLUE』でデビュー以来、親交のあるミュージシャンとバンドやデュオを結成するなど、スタイルを変えながら現在も活躍するロックギタリスト、シンガーソングライター、音楽プロデューサー。2016年にはデビュー40周年を記念した全国ツアーを行った。

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Char / 竹中尚人のレビュー・評価・感想

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Char / 竹中尚人
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Char~デビュー45年 息の長いギタリスト~

「Char」は兄の影響を受けてギターを手にし、10代より頭角を現す。スタジオミュージシャンとして活動する傍ら、自らもバンド(スモーキーメディスン)を結成し、日比谷野音等でその腕前を披露。プロをはじめ関係者に強く記憶される存在であった。

ソロデビューは当時の音楽事情等もあり、アイドル路線を行くこととなったが、その後「ジョニー・ルイス&チャー(後にピンククラウドに改組)」を結成してギターキッズに大きな影響を与えた。
彼のメインギターであるUS Fender社のムスタングは、スチューデントモデルと言われ、米国内ではプロのギタリストの使用は皆無に近い状況だった。そんな中日本よりムスタングの注文が多く寄せられたため、US Fender社のスタッフに衝撃を与えたというエピソードがある。

彼の代表曲である「Smoky」は19歳の時の作品である。白人的であり、黒人的でもあり、ロック的であり、またジャズ的でもあるコードが用いられている。

彼の活動は、日本国内にとどまらない。1978年にはスティーブ・ルカサーら「TOTO」のメンバーとともにアルバム『USJ』を作った他、ドラマーであった故ジム・コウプリーの知己を得て、故ジェフ・ベックとのセッションを行った実績もある。
2022年大晦日の『NHK紅白歌合戦』では、桑田佳祐の呼びかけを受けて「同級生」の1人として「時代遅れのRock‘nRoll Band」を披露する。往時からのファンのみならず、若い世代に対しても、あらためてその存在を強く印象付けた。

Char / 竹中尚人
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日本人ギタリストのカリスマ!

日本のギタリスト史、音楽シーンを語る上では外すことのできない人物ではないでしょうか。
言わずと知れた天才ギタリスト「Char」ですが、彼よりもFenderのギターをかっこよく弾きこなせる人はいないと思います。

また私は彼の「音楽は自由でかっこよくあるべき」という姿勢が大好きです。
あるインタビューでは「何を基準にギターや機材を選ぶか」という質問に対し「見た目」と即答。笑
続けて「楽器の事については全然わかんないから、だから何でもいいしぶっちゃけ弦なんて3本あれば十分」と
あっけらかんと言ってのける姿勢は他のアーティストと一線を画すものだと思います。

そして彼のプレイを見ていて驚くのは「引き出し」の多さ。
クラプトンやジェフベック、ヘンドリックス等の様々はギタリストのエッセンスが
彼のバックボーンであるクラシックの豊かなコード感の上で混ざりあい
無限の可能性を感じさせる独特なフレーズとなっています。

また和音の感覚がとても優れており、ロックにテンションなコードをいとも簡単に取り入れてしまいます。

彼の創る音楽には常に新しい発見と試みを感じることができるので
ギタリストだけでなく、音楽を志す方にはぜひ聞いてほしいと思うアーティストです。