リトルバスターズ! / リトバス

リトルバスターズ! / リトバス

『リトルバスターズ!』とは、2007年にビジュアルアーツの美少女ゲームブランドKeyから発売された恋愛アドベンチャーゲーム。主人公の直枝理樹は、旧友の棗恭介、井ノ原真人、宮沢謙吾、恭介の妹の鈴と共に全寮制の学校に通っていた。ある日、理樹が恭介に「昔みたいに何かしよう」と提案を持ちかけると、恭介は野球チームの結成を宣言。理樹の同級生達を巻き込み、その輪は大きくなっていく。彼女らとの交流を通じ、「世界の秘密」を知る青春アドベンチャーゲーム。2012年~2013年にはアニメ化もされた。

リトルバスターズ! / リトバスのレビュー・評価・感想

リトルバスターズ! / リトバス
10

友情の素晴らしさを噛みしめることができる作品

リトルバスターズとは、keyによる友情をテーマに描いたPCゲームである。

PCゲームと聞くと身構える人がいるかもしれないが、
この物語はただの美少女PCゲームではなく、登場人物との友情をベースに描かれた作品だ。

どういうことなのかというと、物語は二部構想になっており、
物語前半は日常パートとして、ヒロインや男友達とのふれあいやギャグを存分に楽しむことができる。
みんなで野球をやったり、学校内での缶蹴り、バトルなど、枚挙に暇がなく、
特に野球パートは、バッターとして球を打ち返すことができ、打っていて気持ちがいい。

また、男友達とのやりとりが大変面白く、
宿題ひとつでネタを広げてくるので、ずっと笑っていられるだろう。

物語後半になってくると、始終シリアスとなった展開になり、前半とのギャップを感じることだろう。
主人公である、直枝理樹(なおえりき)は”世界の秘密”について、
ヒロインである棗鈴(なつめりん)とともに調査をすることになる。

調査の中で、さまざまな課題をこなしていく二人だったが、
あるときに併設校との生徒交換会に鈴が出席することに。

出席するのはいいものの、1週間もみんなと離れ離れになるが、
鈴は耐えられず、戻ってきたときには憔悴しきっていた。

というのも、鈴は人付き合いが得意ではなかったが、
野球をやる中で、新メンバーを勧誘してみたり、ほかのメンバーとの交流を深めることができるようになるなど、
人間関係の幅が以前よりも広がったため、今回の交流会にも参加できるのではないかと、みんなが思っていた。

そこで理樹は鈴と逃げることを決意
しかし、逃げた先は自分たちで生活しなければならず、理樹は理樹で持病持ちであったため、
働くことができなくなり、最終的にふたりは引き裂かれてしまう…

といった感じで容赦のない展開の連続である。
最後にはどんな結末なのかぜひプレイしれその目で確かめてほしい。

リトルバスターズ! / リトバス
9

青春感動の学園ストーリー

本作は泣けるゲーム、アニメで評判が高いkeyの作品となります。
小さい頃からみんな一緒だった「リトリバスターズ」がリーダーが高校3年生ということで最後に野球チームを作りたいと言い出す所から物語が始まります。初めは5人なので野球チームを組むには人数が足りないのですが、学園生活を通して数々の仲間を作る事になります。しかし彼女達は皆それぞれ人には言えない悩みや問題を抱えており、主人公はそれを一つ一つ解決していく事で人間として強くなっていきます。そしてこの世界はそうやって主人公を成長させるために作られた世界であり、メインヒロインと主人公以外は修学旅行のバスで交通事故でこれから死んでしまうということを知ります。彼らは主人公達が絶望してしまわない強さを身につけさせるために、臨死の世界からもう一度世界を繰り返し作る事にしたのです。
このように後半はかなりSFテイストの強い展開となっています。個人的にはとてもよく作られているなと感じました。ラストシーンの主人公とリーダーの最後の別れのシーンはかなり感動して泣いてしまいました。泣ける作品、学園モノのアニメを見たい方には是非オススメできる作品です。ヒロイン達も魅力的なので一人は好きになれる子がいると思います。