友情の素晴らしさを噛みしめることができる作品
リトルバスターズとは、keyによる友情をテーマに描いたPCゲームである。
PCゲームと聞くと身構える人がいるかもしれないが、
この物語はただの美少女PCゲームではなく、登場人物との友情をベースに描かれた作品だ。
どういうことなのかというと、物語は二部構想になっており、
物語前半は日常パートとして、ヒロインや男友達とのふれあいやギャグを存分に楽しむことができる。
みんなで野球をやったり、学校内での缶蹴り、バトルなど、枚挙に暇がなく、
特に野球パートは、バッターとして球を打ち返すことができ、打っていて気持ちがいい。
また、男友達とのやりとりが大変面白く、
宿題ひとつでネタを広げてくるので、ずっと笑っていられるだろう。
物語後半になってくると、始終シリアスとなった展開になり、前半とのギャップを感じることだろう。
主人公である、直枝理樹(なおえりき)は”世界の秘密”について、
ヒロインである棗鈴(なつめりん)とともに調査をすることになる。
調査の中で、さまざまな課題をこなしていく二人だったが、
あるときに併設校との生徒交換会に鈴が出席することに。
出席するのはいいものの、1週間もみんなと離れ離れになるが、
鈴は耐えられず、戻ってきたときには憔悴しきっていた。
というのも、鈴は人付き合いが得意ではなかったが、
野球をやる中で、新メンバーを勧誘してみたり、ほかのメンバーとの交流を深めることができるようになるなど、
人間関係の幅が以前よりも広がったため、今回の交流会にも参加できるのではないかと、みんなが思っていた。
そこで理樹は鈴と逃げることを決意
しかし、逃げた先は自分たちで生活しなければならず、理樹は理樹で持病持ちであったため、
働くことができなくなり、最終的にふたりは引き裂かれてしまう…
といった感じで容赦のない展開の連続である。
最後にはどんな結末なのかぜひプレイしれその目で確かめてほしい。