森鴎外の娘・茉莉が説く「にせもの贅沢」の格好悪さとは
森鴎外といえば、国語の教科書にも必ず載っている、近代文学を代表する文豪です。実娘である森茉莉さんは、いわゆる「耽美」的な文体が高く評価され、小説・エッセイ・翻訳と幅広いジャンルを股にかけたました。繊細で綺麗な言葉だけでなく、はっきりとした「考え方」も、彼女の持ち味なのです。
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森茉莉(もり まり)は、日本の小説家・エッセイスト。代表作は『父の帽子』、『恋人たちの森』、『枯葉の寝床』、『贅沢貧乏』、『甘い蜜の部屋』など。文豪として知られる森鷗外の長女である。自他共に「生活能力が無い」と認める人物で、奔放な生活を繰り返していたが、それが作品の土台ともなっていた。1987年、心不全によって死去。