ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 / The Legend of Zelda: Majora's Mask

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 / The Legend of Zelda: Majora's Mask

『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』は、2000年に任天堂からNINTENDO64用に発売されたアクションアドベンチャー。1998年発売の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の続編で、基本システムは『時のオカリナ』を踏襲しつつ、「3日間システム」や「仮面」による異種族への変身など、独自の要素も盛り込まれている。3日後に滅亡する運命の異世界「タルミナ」に迷い込んだリンクは、時のオカリナで滅亡までの3日間を繰り返しながら、タルミナを救うべく、世界を滅亡に導く仮面「ムジュラの仮面」を追う。

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 / The Legend of Zelda: Majora's Maskのレビュー・評価・感想

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 / The Legend of Zelda: Majora's Mask
10

【ムジュラの仮面】ゼルダシリーズで唯一無二のホラーゲーム

大手ゲーム会社・任天堂が手掛けているゲーム作品の中に『ゼルダの伝説』があります。
スーパーマリオとの2大巨頭として現在まで任天堂の有名作品として君臨する『ゼルダの伝説』ですが、今回はシリーズの中から『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』を紹介しようと思います。
『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』は2000年4月27日にNintendo64専用ソフトとして発売されました。前作『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の正式な続編である本作は、今までのゼルダシリーズに比べてホラー表現やブラックジョークを多く含む、シリーズ内では異質な内容になっています。
また、本作は前作の舞台「ハイラル」のパラレルワールド的な土地「タルミナ」が舞台。「制限時間が3日間であること」という特徴的なゲームシステムで、システム上3日間を繰り返してストーリーを攻略していくため、初日に戻った時には消費しない武器やアイテム、そして主人公リンクやプレイヤーの記憶以外は全て消失してしまいます。プレイヤーにはゲーム内時間の3日間をどのように効率的にストーリーを進行させていくのかが求められていきます。まだ遊んだことがない人は、是非一度「タルミナ」へ遊びに行ってみてください。

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 / The Legend of Zelda: Majora's Mask
10

ドラマチックすぎるゼルダの伝説最高峰の作品

子供の頃に64版をプレイし、大人になってからは3DSのリメイク版もプレイしました。どちらもおまけ要素も全てコンプリート済みです。
タルミナという世界に迷い込んでしまった主人公・リンク。巨大な月の落下により、3日後にはこの世界が滅びてしまいます。もうこの時点で既に半端じゃない絶望感です。この運命を変えるべく、小鬼のスタルキッドからムジュラの仮面を取り返すというのが一連のストーリーです。
ゼルダシリーズの中でも異端とされるこの作品、私は子供の頃からその魔物のような魅力に取り憑かれていました。
前作、時のオカリナの続編にあたる今作は、前作以上にリンクの持っている時のオカリナが活躍します。
時のオカリナを使い、月が落ちるまでの3日間をループし続けて世界を救う、という映画のタイムリープもののような設定です。今では「ループもの」と総称されますが、64版発売当初はこういう設定は珍しかったです。
時のオカリナ以上にゲーム内の自由度が高く、箱庭的な世界ですが、どこから冒険していこうかといつも悩んでしまいます。それもまたゼルダシリーズの醍醐味ですね。
前作の時のオカリナは、リンクが1人で平和を取り戻すためにあくせく働くような感じでしたが、今作はその辺を歩いているモブキャラにも人格のようなものがキチンと設定されていて、ものすごくドラマチックです。
ストーリーのクリアに関与するのは、ほぼひと握りのキャラクターだけなのですが、それ以外のキャラクターを幸せにするというサブミッションが山のようにあり、やることが尽きません。
特に3日間をフルに使わないとクリア不可能なとあるサブミッションは涙無しには語れません。あれは面倒と思っても人生で1度は体験した方がいいストーリーだと思っています。
滅亡へ向かう3日間をどう過ごすか、どう駆け抜けるか、プレイヤーの手に世界の全てが委ねられた作品です。

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 / The Legend of Zelda: Majora's Mask
9

前作より怖いのに遊びがいは最高

前作も素晴らしい出来でしたが、更に磨きがかかった作品だと思います。
主人公は前作と同じく子供ですが、世界観は前作以上にダークです。

プレイヤーは世界が滅ぶまでの三日間を何度も何度も繰り返し遡って、世界を滅亡からひたすら救うのに奮闘するのがこのゲームの目的です。

プレイヤーはあらゆるキャラクターと交流し、出会ったキャラクターの苦しみや死と向き合うため、なんて暗い世界観だと思うかもしれませんが、困った人をほっておけず頑張らなければという使命感が出るため、結局最後までプレイできてしまうのが不思議なところです。
前作と同じくBGMは美しいし、前作で子供時代にできなかったことがこの作品ではできるようになっているうえ、謎解きのロジックもかなり難易度が上がっているので、前作を遊びこんだ方も普通に楽しめる出来になっています。

昔はゼルダといえば子供用のゲームだというイメージを持っている方が多かったのですが、この作品はテーマが重いだけに哲学的な雰囲気があり、大人でも楽しめる作品になっています。

前作で使ったオカリナは今作でも使用するので、前作を遊んだ方はすぐ馴染めると思います。

ただゲームシーンの中には前作以上に怖い描写もあり、下手なホラーゲームより怖いんじゃないかと思う演出があるため、ホラーゲームや怖いものが苦手な方は一応覚悟を決めてからプレイすることをお勧めします。

ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 / The Legend of Zelda: Majora's Mask
10

繰り返す3日間で世界を救う

本作品は、2000年にニンテンドー64で発売され、2015年にニンテンドー3DSでリメイクされるほど人気が高いゲームソフトです。

主人公である少年がある日現実世界とは少し異なる平行世界、パラレルワールドに迷い込みます。
その世界では3日後に空から月が墜落し世界が滅ぶというとんでもない世界。主人公はとあることから過去に戻る方法を知ることになり、月の墜落から逃れることができました。

しかし、過去に戻れるのはパラレルワールドに迷い込んだ最初の日までという制限付き。
何もしなければ3日後には月が墜落してバッドエンド。
そこで主人公は、未来を変える為に少しずつ異世界の事象に介入して行くという内容です。

未来を変える為に重要となるものが、タイトルにある「仮面」です。
この仮面はゲームを進める中で入手できるものや、サブイベントで入手できるもの等様々ですが、それぞれに能力や役割があります。
中には少年の姿からその世界に存在する異種族へ変身するものもあり、そうした仮面を使用して月の墜落原因を解決していきます。

月の墜落原因解決の為にダンジョン(迷宮)を攻略する必要があるのですが、様々なモンスターや謎が行く手を阻み、それを倒したり謎を解いたりすることに冒険心をくすぐられ、とてもワクワクさせられます。
また、様々な個性的なキャラクターが登場し、サブイベントではコミカルな様相や感動的な一面を見せてくれたりと、プレイヤーを飽きさせません。

ぜひ、一度はプレイして頂きたい名作です。