ふたりはプリキュア / ふたプリ / プリキュア無印 / Pretty Cure

『ふたりはプリキュア』は東映アニメーションが製作するプリキュアシリーズの第1作目である。「女の子だって暴れたい」がキャッチコピー。2004年2月1日から全49話が放送され、人気を博したことから2005年には第2期『ふたりはプリキュアMax Heart』全47話が製作、放送された。
スポーツ万能、勉強は苦手な美墨なぎさと勉強が得意で異性からも人気のある雪城ほのかという個性が全く異なるごく普通の中学2年生の少女が、伝説の戦士プリキュアに変身して悪の勢力ドツクゾーンと戦う物語。
主人公の二人は等身大の中学生として描かれており、友人関係や恋のような日常のなにげないシーンが丁寧に描かれている。一方で戦闘シーンではその見た目と裏腹に激しい肉弾戦を繰り広げることで当時大きな話題になった。本作品のエンディングテーマにおける「地球のため、みんなのため、それもいいけど忘れちゃいけないことあるんじゃないの」という歌詞は本作品の特徴を如実に表しており、あくまでも主人公の二人は普通の中学生であることが重要視されている。
幼女向けアニメとしては異例の大ヒット作品となった。

ふたりはプリキュア / ふたプリ / プリキュア無印 / Pretty Cureのレビュー・評価・感想

ふたりはプリキュア / ふたプリ / プリキュア無印 / Pretty Cure
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変身ヒロインの新たな境地を開いたシリーズ第1作

2004年よりに放送され、2023年に20周年(厳密にいえば20作目なのですが…苦笑)を迎え、戦闘ヒロインアニメの代名詞としても広く認知されている東映アニメーション制作の記念すべき第1作です。
光の園からやってきた妖精と出会ったふたりの女子中学生が不思議な力で伝説の戦士「プリキュア」となり、悪のドツクゾーンとの闘いに巻き込まれるあらすじとなっています。同じ東映アニメーション制作で一世を風靡した「セーラームーン」との類似性をよく指摘されるものの、「女の子だって暴れたい」をモットーに、容易に男性キャラに頼ることなくヒロイン達が自力で困難を打ち砕いていく姿や、戦闘時は同じ時間帯に放送されてる仮面ライダーや戦隊のように肉弾戦を中心とするなど大きく差別化され、以降の(作品によっては大きく変更されることもありますが)作品でも徹底して貫かれている方針になっています。
また、オールスター映画の影響もあり初代=最強というパターンが独り歩きしてる感があるものの、実際に本作を視聴した際、全体的にそこまで恐れ多い感じではなく、むしろ等身大の女子中学生の姿が丁寧に描かれていて、地に足の着いたヒロイン像になっている印象です。
1作目ということもあり、手探り感も含めて以降の作品にはないパターン化も見当たらないのが逆に新鮮に感じられるかもしれません。