変身ヒロインの新たな境地を開いたシリーズ第1作
2004年よりに放送され、2023年に20周年(厳密にいえば20作目なのですが…苦笑)を迎え、戦闘ヒロインアニメの代名詞としても広く認知されている東映アニメーション制作の記念すべき第1作です。
光の園からやってきた妖精と出会ったふたりの女子中学生が不思議な力で伝説の戦士「プリキュア」となり、悪のドツクゾーンとの闘いに巻き込まれるあらすじとなっています。同じ東映アニメーション制作で一世を風靡した「セーラームーン」との類似性をよく指摘されるものの、「女の子だって暴れたい」をモットーに、容易に男性キャラに頼ることなくヒロイン達が自力で困難を打ち砕いていく姿や、戦闘時は同じ時間帯に放送されてる仮面ライダーや戦隊のように肉弾戦を中心とするなど大きく差別化され、以降の(作品によっては大きく変更されることもありますが)作品でも徹底して貫かれている方針になっています。
また、オールスター映画の影響もあり初代=最強というパターンが独り歩きしてる感があるものの、実際に本作を視聴した際、全体的にそこまで恐れ多い感じではなく、むしろ等身大の女子中学生の姿が丁寧に描かれていて、地に足の着いたヒロイン像になっている印象です。
1作目ということもあり、手探り感も含めて以降の作品にはないパターン化も見当たらないのが逆に新鮮に感じられるかもしれません。