ダンボ

ダンボ

『ダンボ』は、ウォルト・ディズニー・カンパニーによる長編アニメーション映画作品である。1941年10月23日にアメリカで、1954年3月12日に日本で公開された。上映時間は64分。耳の大きな子象のダンボは、耳のことをバカにされて惨めな思いをする。しかし最後にはその大きな耳を活かして空を飛ぶという芸当を見せ、一躍大スターへと成長するのだった。

ダンボのレビュー・評価・感想

ダンボ
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CGの象って不自然

アニメのダンボは大好きでした。
何度も見たし、なんかちょっと怖いところもあったりした記憶があります。
お話もあまり覚えていなかったので、実写で今回見て、ああ、そうだ、こういう話だったなと思いました。
怖いシーンはピンクの象のシーンのことです。
あそこはアニメのときから他の場面とちょっと違ってて、印象深いです。あそこが実写にもあってよかったです。
CGの象はやっぱりちょっと不自然で、ああアニメならダンボはもっと可愛いのになあと思いました。
なんか、目が変なんですよね。仕草とかは可愛らしいんですけど、違和感は消えません。
ダンボって物語的にあんまり、実写にする意味はなかったのではないでしょうか。
ライオン・キングもそうですけど、動物ものって結局実写ってCGになっちゃうし、あんまりアニメと大差ないと思うんですよね。
だから、はっきりいって、実写化は失敗だと思います。
ティム・バートン監督だから、もっとアニメとは違う突飛で毒々しいものになってると思ってたのに残念です。
ほんとに毒々しいものになってたら、ダンボの世界観が壊れてよくないでしょうが、細部とか映像とかでティム・バートンらしさをもっともっと出して欲しかったなと思いました。

ダンボ
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ティムの原作リスペクト

原作のダンボファンにもオススメ!
アリス・イン・ワンダーランドやチャーリーとチョコレート工場でお馴染みのティム・バートン監督の作品ですが、かなり見やすく、また崩しすぎない程よい原作リスペクトが心地よく、ディズニー映画らしい作品となっています。
よく彼の作品をご覧になる方はご存知かと思いますが、芸術家気質なのでかなり摩訶不思議で愉快痛快な表現や演出が多いのです。しかし、今回はそういったティム・バートンらしさは少し抑えめの作品に仕上がっていました。そういった意味では、ティム・バートン作品を観に行かれた方にとっては、ちょっと物足りないかもしれません。ただ、アニメのダンボが好きな私としては、ティム・バートン監督作品とあって、かなり原作を崩されるものと身構えていただけあって嬉しい誤算です。とはいえ、もう少しティム・バートン監督らしい、強烈なメッセージ性みたいのはあるとなお良かったかなと思います。もう少し皮肉の効いた脚本でもよかったかなと。なんだかんだ、アニメのあの雰囲気も好きですからね。人間に対する皮肉みたいな。まあ、それは個人的な好みの問題ですがね。
アニメ版ダンボの続編を見るような気持ちで見ていただくと、ちょうどいいかもしれません。また、やはりディズニー作品らしく、ファンタジー世界のセットの作り込みや衣装の作り込みも素晴らしく、じっくり見ていたくなってしまう、クオリティの高い作品です。