最強になれるバイブルかも?
最強の格闘技は何か?スポーツではなく喧嘩で戦った時「目突き」「金的」有りの最強の格闘技は何か?今現在最強の格闘技は決まっていない。
このオープニングフレーズで始まる、「喧嘩稼業」と言う漫画がある。
現行の話は、優勝者にトーナメント主催者、格闘家田島彬と試合する権利と
賞金200億円が与えられる「陰陽トーナメント」の真っ只中となっている。
この「陰陽トーナメント」だが、粗「ノールール」に近い戦いとなる。
陽グループには、格闘技界のスター選手、大手流派のトップ選手がエントリーし
陰グループには、裏稼業の世界で名を轟かす、用心棒から傭兵などの選手が揃っており
陰陽入り混じっての最強格闘技を決める、ワンデートーナメントである。
こんなストーリーの漫画は、多々有るだろう?と思われるかも知れないが
この「喧嘩稼業」の特筆すべき点は、高校生で主人公の佐藤十兵衛とそれを取り巻く
キャラクター達の過去、そして今の強さを手に入れる為に何をしてきたか?
その詳細が事細かく述べられている事に尽きる。
そして、その内容が余りにも切なく、悲しい内容が多いのもキャラクターの人物像に厚みを加えているのは確かである。
確かに、格闘技ファンで有れば、充実した格闘シーンも頷ける所ではある。
そこだけであれば、「バキ」や「Tough」でも同じかもしれないが、何より現実味のある
技の理論、精神的な駆け引きを含めたその描写は、間違いなく「喧嘩稼業」に軍配が上がるはずだ。
そう!格闘技を極めようとする修行者にとって、「喧嘩稼業」は最高のバイブルなのである。
ただ、惜しいのは今現在、作家の本多康和のアシスタントが手薄になり、連載が進行しないというところだろう。
次の試合の決着が早く見たい!ファンならばそう願っている筈である。
早々に、更なる進展を望むところである。