花のズボラ飯

花のズボラ飯

『花のズボラ飯』(はなのズボラめし)とは、原作を久住昌之、作画を水沢悦子が務めた漫画作品である。2009年に『Eleganceイブ』(秋田書店)で連載が開始され、単行本は全3巻が刊行された。さらに宝島社の『このマンガがすごい!』2012年版オンナ編の第1位を獲得する。本作は、夫が単身赴任となってしまった主婦の主人公・駒沢 花が、毎日のごはんを手抜きメニュー(ズボラ飯)で乗り切ろうとするグルメ漫画である。2012年には倉科カナが主演を務めた連続ドラマが放送された。

花のズボラ飯のレビュー・評価・感想

花のズボラ飯
7

一人暮らしの人におすすめ。

夫が単身赴任中の花ちゃんが、ズボラな飯を食べるという漫画です。
1話目は、シャケトーストで、ただのシャケフレークを食パンにかけてマヨを塗って焼くというだけですが、だいぶ美味しそうです。
やはり、手間をかければ美味しいという物ではないのかもしれません。
花ちゃんの夫は漫画の中には出てこないのですが、よく、花ちゃんと電話をしていて、すごく仲が良くて、聞いてると照れてしまうほどです。
それに、単身赴任から帰ってきたときには、花ちゃんにお弁当のお土産をあげたりと優しい人なのだろうなというのがわかります。
花ちゃんは、ズボラ飯を作るだけあって、ズボラな人で、部屋も汚いし、いつもパンツとシャツみたいな格好で部屋にいます。
ズボラとかいいつつ、部屋着は綺麗とかだとおかしいし、そこもズボラなところがかわいいです。
すごく共感できる女性だなと思います。
それに、ズボラといっても、電車で立ち聞きしたレシピを作ってみたり、母親直伝のレシピを作ったり、食には貪欲ですごいなと思います。
食べた時の反応もよくて、本当に美味しそうに見えます。
なので、読んでて面白いし、レシピが増えてうれしいです。
簡単な丼とかが載っているので、一人暮らしの人にもおすすめの漫画です。

花のズボラ飯
8

うまそう!

ズボラ飯の名に違わず、ほんとにズボラでも作れる飯です。最初のシャケトーストなんて、料理と言えるの?という料理ですが、そういうもののほうがうまいし、作りやすいし、参考になります。料理は最初の方はほんとひどくて、話が進むうちに、料理っぽいこともするようになったという感じです。ズボラ主婦の花ちゃんは体中で美味しいと表現していて、読むと同じものを食べたくなります。それに出てくるのはすぐにできるものもあるし、読むとついつい食べちゃってダイエットの敵的漫画と言えるかもしれません。まあ、食べている描写が妙に色っぽいというか、狙ってる感があるのは否めませんが、そこもお約束というか、この漫画の魅力なのでしょう。女の私としては、最初そこがあまり受け入れられませんでした。でも、慣れてしまえば、なんてことないです。お話は、いつも大したことなくて、ただの日常です。大体家で家事を貯めてボーとして、旦那さんと電話してたりします。ズボラに楽しく生きて、時々毒を吐いてる花ちゃんが好きになります。でも、子どものこととか旦那さんと離ればなれ生活だとか、実はいろいろ悩みもあって、それがちょこちょこ見えるのがちょっと切なくていいです。