ほのぼのだけど深いSF漫画、川原泉の『ブレーメンⅡ(ツー)』
おっとり、ほのぼの、そしてまったり。そんな形容が似合いそうな絵柄とは裏腹の、哲学的かつ計算されつくしたストーリー。深いのに重くなりすぎない川原泉氏のSF漫画、『ブレーメンⅡ』という作品について。「人間並みの知性を持った動物とお仕事」というある種メルヘンチックな題材の裏には、やはり深いものがありました。
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川原 泉(かわはら いずみ)とは、鹿児島県出身の漫画家である。大学在学中に初めての漫画『ジュリエット白書』を『花とゆめ』に投稿する。1983年『花とゆめ』の増刊に掲載された『たじろぎの因数分解』でデビューを果たす。主な作品に『メロウ・イエロー・バナナムーン』、『悲しみのオイル・ダラー』、『笑う大天使』などがある。