ファイナルファンタジーXVI

ファイナルファンタジーXVI

『ファイナルファンタジーXVI』とは、スクウェア・エニックスより2023年6月22日に発売されたPlayStation 5用ゲームソフト。シリーズ16作目で、シリーズ初の本格アクションRPGとなっている。召喚獣の力を借りたハイスピードな戦闘、強大な召喚獣同士が戦う大迫力バトルが本作の魅力。また、シンプル操作で快適に楽しめる「ストーリーフォーカス」モードも搭載されており、アクションが苦手な人でも楽しめるようになっている。

ファイナルファンタジーXVIのレビュー・評価・感想

ファイナルファンタジーXVI
8

好みがハッキリ分かれるがあう人にはあう作品。

『ファイナルファンタジー16(略称: FF16)』は、2023年6月22日に発売されたファイナルファンタジーシリーズのナンバリングタイトル第16作目です。
この作品は、会社の社運をかけたと言われる重要な作品ですが、ネット上での評価はかなり割れています。
では、この作品の評価を見ていきましょう。

ストーリーおよび世界観:7点
ゲームシステム:8点
操作性や快適性:8点
グラフィック:10点
やりこみ要素:3点
これらの評価からわかるように、FF16はとにかくグラフィックの完成度が高く、操作性なども優れています。しかし、この作品は人によって好き嫌いがはっきりと分かれ、映像を楽しめない人にとっては低評価となる傾向があります。それでは、各評価項目を詳しく見ていきましょう。

●ストーリーおよび世界観について
ストーリーや世界観は、体験版をプレイした人にとっては『ゲーム・オブ・スローンズ』のようなダークな物語を想起させますが、途中で一転し、古典的なRPG展開になります。
ムービーのクオリティーが非常に高いため、その見せ方によってストーリー評価も変わるでしょう。
しかし、後半に向けてストーリーが薄れる傾向があるため、評価が割れています。
期待していたダークな物語を求めている人は購入を見送った方がよいかもしれません。

●ゲームシステム
本作はアクション要素を取り入れた作品で、『デビルメイクライ』シリーズの開発陣が携わっています。
そのため、戦闘システムは非常に洗練されています。
アクションのシステムは面白く、召喚獣システムも賛否両論ですが、巨大サイズの召喚獣が戦闘を盛り上げる要素となっています。
ただし、難易度設定がないため、一部アクセサリーで自分で調整する必要があります。
また、戦闘中に敵を強制ダウンさせるウィルゲージシステムが導入されていますが、そのメリハリについての評価は分かれています。
ほとんどバグがない作品であることも高評価ポイントです。
ただし、QTEシステムは多すぎるためマイナス評価です。

●操作性や快適性
デビルメイクライシリーズの開発陣の影響を受けているため、アクションゲームとしての完成度が非常に高いです。
回避やガード、移動、攻撃、アビリティなどを組み合わせてコンボを作ることができ、快適性も高いです。
ロードも速く、途中からの再開も可能なため、プレイヤーにとってストレスの少ない環境が整っています。
ただし画面が暗すぎますし、移動がだるいのはマイナス評価です。

●グラフィック
このゲームは映画のような映像の完成度が非常に高く、PS5の性能を十分に活かした作品です。
カットシーンが多く、映像を楽しむことができるでしょう。
ただし、ボス戦でのイベントの多さによって、演出をどう評価するかは個人の好みによるところが大きいでしょう。

●やりこみ要素
やりこみ要素としては『強くてニューゲーム』があり、レベル上限の解放などがありますが、それを求めていないプレイヤーにとっては物足りないかもしれません。

『ファイナルファンタジー16』は、ムービーを楽しみながら戦闘を楽しむ作品として位置づけられています。
映像コンテンツとして楽しむことができるため、その点では高評価が得られるでしょう。
しかし、映像を楽しみながら戦闘を行うスタイルが好みでない人や、長時間のムービーに耐えられない人にとっては向いていない作品です。
全体として、この作品は映像が中心であり、その魅力が重視されます。
レベルの上げる必要性や素材集めの要素が少なく、一本道のゲームを楽しむ人にとってはおすすめの作品となっています。

ファイナルファンタジーXVI
5

クリアはしましたが…

間違っていなければ、ナンバリングとしてPS5初のRPGだったと思います。ファミコン時代から追いかけてきたシリーズ。年々グラフィックは向上する一方、シナリオやミニゲーム、嫌な表現ですがお使い要素が増えて序盤は結構ワクワクしながら進められたんですが、途中からはシナリオに関係ないミニゲームはすっ飛ばして只々早く終わらないかなぁと結末を見る為だけにゲームをやっていた気がします。
世界観はどことなくPlayStation 2の『ファイナルファンタジーXII』に似ている気がしましたが、一番感じたのはキャラクターのデザインも含めて、JRPGらしさが感じられなくなってきたということです。主要キャラは序盤はみんな若く、個人的にですがこちらの方を固定にして物語全体を進めた方が良かったかな。幼少期のキャラクターたちはとても好きです。決して大人になった姿が悪い訳ではないのですが、体もゴツクて顔も濃くてといった感じで、昔のシリーズと比較してしまうとやっぱり可愛らしさはあった方がいいんだなと実感しました。戦闘に関しては、アクションが苦手な方向けの設定もあったりして、比較的簡単な操作で迫力あるグラフィックの映像を楽しめました。この点は終盤まで良かったです。今回の目玉かと思いますが、召喚獣バトルはとても迫力がありました。召喚獣戦に勝利してはクライブが相手の召喚獣の能力を体内に吸収して能力を開花させ活かせるわけですが、神なる存在の最終決戦のボス戦よりタイタンの召喚獣を操るフーゴ・クプカ戦が最大のクライマックスに感じました。「ファイナルファンタジーシリーズ」は、世界的にもキラーコンテンツとして有名なので中々シリーズを終わらせるという事は難しいかもしれませんが、ネタの素材的にも、ムービーで感動していた時代は過ぎ去ったのかと思います。
『ファイナルファンタジー』に変わるまっさらな作品が今後誕生する事を願っています。最後ですが、ジルが操るシヴァは過去作で一番美しかったですし可愛かったので、こちらは見る価値があると思いました。