俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~

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俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~のレビュー・評価・感想

俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~
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最強なのに自分が弱いと信じている逆勘違いが面白い

舞台はスキルと魔法のファンタジーの世界。
主人公は強い冒険者にあこがれを抱き、王都の養成所に修行に行きますが才能無しと判定されてしまいます。それでもあきらめきれず他の部門の養成所にも行きますが、どこにいっても才能無し。
でも才能がないのなら誰よりも努力をすればいいと、身に付けた最低スキルの「パリイ」を十数年磨き続けます。その結果、「最強のパリイ」を身に付けて無双していくというのがこの作品の大枠です。

ある時に町にとても強いモンスターが出てきて戦うことになり「パリイ」のみで倒してしまいます。
このモンスターを1人で倒したことに周りからは驚かれますが、当の本人は雑魚敵だと思い込んでいるので修行が足りないとさらに努力していきます。そしてさらに強くなっていく。
敵もどんどん強くなり普通の人では太刀打ちできないモンスターですら倒してしまいます。それでも本人は雑魚敵であると勘違いします。
伝説のドラゴンが出てきますがそれを手名付けてしまうし、敵国の数万の兵士をほとんど1人で倒してしまいます。

ちょっと設定ぶっ飛びすぎな感もありますが、この無双する感じはなかなか爽快感があります。ギャグアニメではないものの、主人公の自己評価と周りの評価の乖離もちょっと笑ってしまいました。但しまわりと話がかみ合っていない状況が続くのと、主人公が強すぎて緊張感が無いのでそこをどうとらえるかですね。
私は次回が気になってしまい一気に見てしまいました。
シーズン2、また見たいなと思うほど個人的おススメできるアニメです。

俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~
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予測不能な戦闘シーンが魅力!新感覚の異世界バトル

『俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~』は、異世界バトル作品として他とは一線を画するユニークな設定が魅力です。主人公が戦闘中に全ての攻撃を【パリイ(受け流し)】するという一風変わったスキルを使い、強敵たちと対峙する様子がスリリングに描かれています。通常のバトル漫画では、主人公が敵の攻撃を避けたり強力な技で圧倒する場面が多いですが、本作では「防御」という側面を極限まで突き詰めた戦い方が特徴的です。

ストーリーはテンポよく進行し、毎回の戦闘シーンでは新しい戦術や敵の独自の攻撃パターンが登場するため、読者を飽きさせません。主人公の成長や仲間たちとの絆も丁寧に描かれており、単なるバトル作品にとどまらず、キャラクターの内面や人間ドラマにも共感を呼びます。

作画も迫力があり、特にパリイの瞬間の描写が非常に繊細で、緊張感を存分に味わえます。読み手は次の展開を予想しながら、毎回驚かされることでしょう。バトル系の作品が好きな方にはもちろん、戦略的な戦い方に興味がある方にもおすすめの一作です。

さらに、物語が進むにつれて、主人公が自分自身の強みと向き合い、どうやって逆境を乗り越えていくのかという心理描写も深まります。戦闘だけでなく、感情の揺れや葛藤がリアルに描かれており、感動的なシーンも多く、読者の心を打ちます。

俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~
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『俺は全てを【パリィ】する』を愚考するの巻き

『俺は全てを【パリィ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~』は、2024年7月4日よりTOKYO MX、MBS、BS11ほかにて放送開始したアニメである。

この物語の主人公を簡単に紹介すると冒険者になる才能がない。覚えた戦闘スキルは最底辺スキルのパリィのみ。パリィーは敵の攻撃を弾くだけの技なのだが、鍛えに鍛えて千本の剣を弾けるようになる。そんな頃に魔物に襲われた王女を助けたことで、彼の運命は大きく変わり出す。

山奥にある少年がいた。少年の名前は主人公・ノールだ。ノールは父親に冒険譚を聞かされて育った。少年は幼い時に両親を亡くしたが、父親の聞かせていた冒険譚は彼が冒険者になる後押しをした。冒険者になるにはスキルを覚えなければならない。ノールは冒険者になることに希望を持っていたが、戦士、狩人、盗賊、魔法使い、僧侶、どの冒険者養成所でも不合格の烙印を押されてしまう。覚えスキルは基礎技だけ。冒険者にはなれなかったが、ワーカーとして雑用をこなすFランク冒険者として出発することになる。

世界観は中世風の剣と魔法の世界である。主人公の暮らすクライス王国、魔導皇国デリダスが覇権を争っている。クライス王国は世界最古の迷宮・還らずの迷宮がある。還らずの迷宮は冒険者が潜り活躍する舞台になっており、モンスターだけでなくかなりのお宝があることで知られている。S級冒険者のクレイス王は6人の仲間と伴に還らずの迷宮に潜り、国宝級の黒い大剣・アンブレイカブルを持ち帰ったことがある。アンブレイカブルは破壊不能な物質と超重量でできており、詳細は不明。S級冒険者のクレイス王ですら両手でないと扱えないほどの代物。ただ、何と戦ったのか不明なのだが所々にすさまじい力で陥没した痕跡が見られる。クレイス王はダンジョン帰還後に王となり、仲間の冒険者は冒険者養成所の指導者(6聖)となったことが語られている。魔導皇国デリダスは魔導科学で発展した国だ。魔導科学は還らずの迷宮から発掘したアイテムを解析し、アイテムの情報から強力なアイテムや兵器を開発している。兵器開発は強大な実力を与えたのだが、その反面で魔導皇国デリダスはクライス王国に対してアイテムを真に活かせない、ダンジョンを放置しているだけの無能な王国だと憎悪を燃やしている。このため、魔導皇国デリダスはクライス王国を破壊してダンジョンごと奪取しようと野心に燃えており紛争が耐えない。

今作のヒロインは誰なのか。登場人物がみんなカワイイ。誰でも花を添えるのにいい感じかなという所だろう。普通に考えるとリーンが王女だろうか。お姫様キャラはヒロインにピッタリだと思うものだろ。しかし、イネス・ハーネス(神盾)のほうが隠れたヒロイン役なんじゃないかという見方もある。どういうことなのかというと、それはそれで好きだというファンも多いのだろうがリーンは少女の体形をしていて体の線が細い。カップリングとしても王女と底辺冒険者、生徒と先生は結ばれる見込みがない。ところが、イネスのほうはかなり尻がデカい。お尻のデカさはチャームポイントだ。尻のデカさはこの物語でヒロイン級の存在感を放っている。養女であることも考えてノールと仲が良くなっても問題がない。基本的にあの尻のデカさに少女体形は及ばないだろう。そのため、俺パリィ的にはイネスがヒロインの座として一押しなのである。

主人公・ノールの欠点(美点?)は自分に無自覚なことだ。自分が最早、子供ではなく人類の中でどれだけ強いのか知らない。国王や王女の顔や名前さえ知らない。自分が死んでしまうような戦いに平気で参加する。魔物使いに毒殺されかけても相手が悪いとも思わない。狂ってしまうぐらいに基礎訓練を積んだせいなのだろうが、自分の愚かさを跳ね除ける輝きを感じる。戦いの極意はそんな所にあるのかもしれない。傷つくのが怖くて消極的になると簡単に負けるが、明日を考えずに切り込むと長生きするものなのだ。ノールは愚かしい一面もあるのだが、このような言い回しがあるだろう。自分を美人だと考えるものは美人ではない。美人は何なのかというと、考えてるだけの人ではない。自分が美人ぐらいに考えていると思い上がるとか恥ずかしいことを平気でやるなどもあるのだろうが、物とか表面的な世界で生きている。そういう所が彼の好感を持たれる事情なのだ。知らないってだけで顔色変えずに国宝級の宝を頂戴できるのはノールぐらいのものだ。
今作をを面白くさせているのは熟練度システムを導入した所にある。合理的な階級制度はE級からS級までのヒエラルキーを形成する。だが、経験値を積むことでキャラクターのレベルだけでなくてスキルも強くなる。ノールは底辺冒険者なのだが経験値が高いのでS級冒険者にも勝つし、ひどい災難も跳ね除ける。最低の冒険者なのに最悪な状況を無しにしてくれる様子が何とも可笑しみがある。熟練度システムは世の中もおかしなことにしている。本当ならS級冒険者、S級スキルが勝つはずなのだが、底辺冒険者が放つパリィがすごいことになってる。剣を払い、魔法を払い、人を払い、大型モンスターを払い、竜を払い、魔導兵器的なものを払い、大軍団まで払ってしまう。もう、モンスターの攻撃を無効化する技じゃない。薙ぎ払いとか、つむじ風みたいになってる。熟練度MAXになった基本技を見てクレイス王国の第一王女であるリンネブルグ・クレイス(リーン)が弟子入りを申し出てしまう。リーンがノールより下になってしまったことでノールよりも可哀そうな境遇になってしまう。王女であるならば、6聖と伴に魔物討伐や魔導皇国デリダスと争えたはず。ノール以下になることで雑用をしたり、強力な魔物に襲われたり、魔導皇国デリダスの大軍と数人で戦ったり要らない経験に巻き込まれる。

ノールの生活圏の狭さが彼を大きく成長させたのだろう。ノールがFランク冒険者になってモンスターや先輩の冒険者と争う状況にいたら、彼は自分の基礎技術を惨めなものとして磨かなかったかもしれない。自宅と山ぐらいしか行くところがない。山で訓練できることを丁寧にやったら、すごく精密な技にまで成長したのだ。毒のあるものを食べるというとオカシナ人だと感じられるのだが、毒を食い過ぎて毒に耐性のある体になれたというのである。まるで、山伏や仙人のような人だ。陸の孤島で暮らしていたら独特な発展をみた。

ノールの裾野の広さは冒険者養成所の全てに入ったのは彼ぐらいだという逸話から見える。普通は剣士なら剣しか使えないし、魔法使いなら魔法だけ、僧侶は回復魔法しか使えない。基礎スキルだけとは言えども全職業の経験を積んだこと。ここがノールが超強くなった事情だろう。自分より力の強い相手でも自分が傷ついた時でも他の職業でまかり通ることができる。全職業の経験値が大きく彼を成長させたのだ。

ゲームでいう所の一番盛り上がる所、王女様を救い出すとか、普通と特徴が違う強力なモンスターと戦うとか、アサシンと対決するとか、ドラゴンと戦うとか、敵の国王と争うとか。普通の冒険者では簡単にやれませんよ的な冒険をできるのが一番いい所だろう。

だが、今作は世界を救うとか姫を助けるだけの物語とは一風変わった所がある。すごい悪いことをしてる悪の帝国を正義の味方が倒しに行くなんて考えはないのだ。国を守ろうという気持も持っていないかもしれない。王女様を助けたのなら、もっと自分を売り込んでもよくないか。冒険者が願ってもない報酬を全部「パリィ」してしまう。こういうのが英傑にピッタリな姿なのかというとそうでもない。底辺冒険者で強いスキルとか功績があるというのでもない。王女様がこの手の人物を待ち焦がれているというのでもない。自分の力が強いから全てを自分のものにしたり守ってやろうということさえない。ただ努力のみ。秘めたる英傑の資質のようなものもない。ご立派な人物像がないのがすごくイイ感じ。リラックスして見れてね。奇妙な愛着を持たれる可愛さとなっている。
視聴後の感想として、自分の実力に無自覚で初期のスキルが反則級の強さだという可愛さの固まりみたいな人だが、かわいいほうが勝ってる。父親の冒険譚を夢物語に聞いていた子供はいつのまにか主人公は最強の冒険者になってたという小腹が空いた時に丁度いいアニメであった。

アニメを見たファンからは温かい声援が送られている
「最終回視聴。あまり期待もせず1話見とくかからの完走。いつまでも勘違いしてるのにモヤモヤはするけど、面白かった」「2位。まさかの2位という名誉!なんでこれが!?と思うでしょう? 面白いんですよこれが…こういうので良いんだよって感じのなろうアニメ。是非とも前知識無しに、ご飯でも食べながら頭カラッポにして観て頂きたい」「このアニメは、最高に面白かったです。ノールの最強ぷりが、今までの最強とは違った強さ パリィとはなんぞやと改めて考えたアニメでした。ので、色鉛筆で描きました」「やっぱ鈍感系主人公はいいね。全てをパリィするだけあって御礼とかそういうのもパリィしててよかった」など、肯定的な感想が多い。またアニメ2期を期待する声もネットに多数寄せられていた。
最終話が終わった後は、「俺は全てをパリィする12話、終わってしまったかー。やっぱりここまでたった1日の出来事だったんだな。今期一番好きなアニメだった。才能が無くても謙虚に努力して人の役に立ち、周りの人を導く。まさに理想の生き方だ」と作品の良さを嚙みしめるファンもいた。

・アニメ構成
第1話 俺は牛をパリイする
第2話 俺は謝礼をパリイする
第3話 俺は弟子入りをパリイする
第4話 俺はゴブリンをパリイする
第5話 俺はカエルをパリイする
第6話 俺は猛毒をパリイする
第7話 俺は死人をパリイする
第8話 俺は竜をパリイする
第9話 俺は軍勢をパリイする
第10話 俺は皇帝の威をパリイする
第11話 俺は神の怒りをパリイする
第12話 俺は全てをパリイする

・オープニングテーマ
「AMBITION」 桜木舞華 【ウタヒメドリーム】 (CV:鈴木杏奈)
・エンディングテーマ
「ノーギフテッド」 ウタヒメドリーム オールスターズ

・スタッフ
原作 鍋敷 (アース・スターノベル アース・スター エンターテイメント刊)
キャラクター原案 カワグチ
コミカライズ KRSG
監督 福山 大
シリーズ構成 村越 繁
キャラクターデザイン 野間 千賀子
サブキャラクターデザイン 大橋 俊明
プロップデザイン 橋本 治奈
モンスターデザイン 小田 裕康(スタジオもがな)
メインアニメーター 堀澤 聡志
美術監督 美術設定 原部 幹大
色彩設計 岡崎 菜々子
撮影監督 福世 晋吾(J.C.STAFF)
編集 定松 剛
音響監督 田中 亮

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