豚のレバーは加熱しろ(豚レバ)のネタバレ解説・考察まとめ
『豚のレバーは加熱しろ』とは、小説原作を基にした異世界転生ファンタジーアニメである。ひょんなことから豚になってしまった主人公が、心が読める少女と出会うことで、彼女の過酷な運命を救うため繰り広げられる冒険譚。特徴はその独特な世界観で、平気で差別がまかり通ったりその世界にしかいない生物がいたりしている。少女の種族の謎を巡るミステリ要素が魅力。
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『豚のレバーは加熱しろ』とは、小説原作を基にした異世界転生ファンタジーアニメである。ひょんなことから豚になってしまった主人公が、心が読める少女と出会うことで、彼女の過酷な運命を救うため繰り広げられる冒険譚。特徴はその独特な世界観で、平気で差別がまかり通ったりその世界にしかいない生物がいたりしている。少女の種族の謎を巡るミステリ要素が魅力。
いい意味で、第一印象で騙された作品です。
最初は豚に転生した男性主人公が可愛い少女に拾ってもらい、楽しいスローライフを送るありきたりな転生系アニメだと思っていました。ところが、転生系のアニメでありがちな主人公の特殊スキルや加護もなく、主人公が転生したのは本当にタダの豚。しかも転生のきっかけは、前日に食べた豚レバーでの食中毒というなかなか恥ずかしい死因でした。
ただ、この物語の大きな特徴は主人公が豚であることではなく、ヒロインの能力と世界の仕組みです。ヒロインは生き物の心を読むことができる「イェスマ」という珍し人間。「イェスマ」は通常裕福な家庭などで奉公をし、一定の年齢になると首都に向かって旅立つというルールがありました。首都についた後の待遇などは知られておらず、誰も首都から帰ってこない。しかも、首都までの旅の途中で「イェスマ狩り」に遭うことも多くあり、この世界でのイェスマの位置づけはほとんど奴隷のようなものでした。首都へ向かうヒロインの護衛として同行する主人公はこの状況に怒りさえ覚えますが、イェスマがどこから産まれてどのような最後を迎えるのか分からないまま、首都へと到着します。そこで明かされたイェスマと世界の歴史には驚愕しました。
アニメを見ながらあれやこれやと推測をしていましたが、まさかの真相となり最終回の後も余韻に浸ることができ面白かったです。