アンデッドガール・マーダーファルス

アンデッドガール・マーダーファルスのレビュー・評価・感想

アンデッドガール・マーダーファルス
8

濃密な謎解きとド派手なバトル!

ミステリー好きの人に、お勧めしたいアニメです。
舞台は19世紀のヨーロッパ、吸血鬼や人狼など怪物が共存する世界。主人公は生首だけの美少女「輪堂鴉夜」と、鬼にさせられてしまった青年「真打津軽」。
この2人とクールなメイドは、ある事情から様々な事件を解決しつつ、ヨーロッパを旅しています。

この作品の魅力は、論理を重んじ証拠を積み上げていく、濃厚で鮮やかな謎解き!最初に2人が挑むのは、不死身の吸血鬼が殺された不可解な事件。犯人が行った偽装工作を、鴉夜がその明晰な頭脳で看破していくのです。最後に鴉夜が語る推理には、「あの証拠がこう繋がるのか!」という驚きに満ちています。そして、謎解きの後に待ち受けるのは、ド派手でカッコいいバトルです!戦闘を請け負うのは、鬼の力を使う青年、津軽。喜劇のように嬉々として戦い、落語のように喋くりながら相手を挑発、まるで一席打たれたかのような大立ち回り。見ているこちらも手を叩いて笑いたくなる、華のある戦いが巻き起こるのです。

吸血鬼の事件が終わり、次の回以降は、シャーロック・ホームズ、怪盗ルパン、切り裂きジャックが登場するなど、ミステリー作品好きなら垂涎の要素が目白押しです。
ミステリー好きなら両手を上げて大歓迎、かつバトルが好きな人にも楽しめる作品だと感じました。

アンデッドガール・マーダーファルス
9

「虚構推理」が好きだった方、ミステリーが好きな方におすすめ!

怪異と人間が共存している架空の明治時代が舞台。主人公は半人半鬼の青年・真打津軽と鳥籠に入れられた首だけの美少女・輪堂鴉夜。そして美少女に付き従う無口なメイド・馳井静句。
彼らは賊に奪われた鴉夜の体を取り戻すために欧州へ。そこで様々な怪異がらみの事件を解決し、「鳥籠使い」として名を馳せていく。
ある日、そんな彼らのもとに、フランスで起きた女吸血鬼殺しの犯人捜しが舞い込んだ。人間より優れた身体能力を持つ女吸血鬼は、自身の屋敷で休んでいるところを誰にも気づかれることなく殺されていた。果たして彼女を殺したのは外部から侵入した吸血鬼ハンターなのか。それとも身内の犯行なのか。
アルセーヌ・ルパンやシャーロック・ホームズ、オペラ座の怪人、フランケンシュタインといったビッグネームも登場し、彼らのファンもまた楽しめる作品。
怪異がらみの事件の解決という点では「虚構推理」と通じるものがあり、不思議な世界観が舞台のミステリーが好きな方にはおすすめ。
世界でただ1人しかいない「不死」である鴉夜を襲い、体を奪っていった犯人は誰なのか。そして鴉夜達は体を取り戻すことができるのか。
ミステリアスな世界で、首だけの美少女が紡ぎだす推理の数々。どうぞ御堪能ください。