龍が如く8 / Like a Dragon: Infinite Wealth

龍が如く8 / Like a Dragon: Infinite Wealth

『龍が如く8』とは、株式会社セガが販売するドラマティックRPGで『龍が如く』シリーズのナンバリング8作目。2020年に発売された『龍が如く7 光と闇の行方』以来、4年ぶりのタイトルである。キャッチコピーは「世界一、運が悪くて世界一ハッピーなヤツらの物語」。
どん底から再び這い上がる男「春日一番」と人生最後の戦いに挑む伝説の極道「桐生一馬」の2人の主人公を軸にシリーズ最高のドラマが繰り広げられる。2人の主人公が織りなすストーリーの濃密さと、サブストーリーの豊富さが魅力の作品。

龍が如く8 / Like a Dragon: Infinite Wealthのレビュー・評価・感想

龍が如く8 / Like a Dragon: Infinite Wealth
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『龍が如く8』徹底レビュー!新マップハワイと2人の主人公が魅せるストーリーの魅力を紹介!

『龍が如く8』は、長年にわたる人気シリーズの最新作として、期待を一新する舞台と物語でファンを魅了しています。
今回の舞台は、これまでの日本の裏社会から一転、エキゾチックなハワイです。
新しい地で繰り広げられる春日たちの生きざまは、シリーズの新たな魅力を引き出しています。
物語の中心にいるのは、シリーズを支える2人の主人公、桐生一馬と春日一番です。
桐生一馬は、以前の作品で見せた「伝説の極道」としての重みを感じさせつつ、新たな環境でどう生きるのかという点が描かれています。
一方、春日一番は、若き日の桐生を彷彿とさせる熱さと正義感を持ちながら、彼なりの答えを見つける旅を進めています。
ハワイという新しいマップでは、ただ美しいだけでなく、その土地ならではの犯罪や対立が絡み合う複雑な状況が生み出されているのが特徴的です。
今までの龍が如くとは違った雰囲気ながらも、龍が如くらしさがところどころ感じられるのが魅力となっています。
また、新たなサブクエストやミニゲームは、ハワイならではの文化やアクティビティが盛り込まれており、ゲームとしての完成度が高いと言えるでしょう。
ストーリーは、2人の主人公がそれぞれに直面する困難と成長を絡めながら進行し、彼らの過去と未来がどのように結びつくのかが見どころの一つです。
友情、裏切り、家族との絆がテーマとして重ねられ、深い感情移入を誘います。
『龍が如く8』は、シリーズのファンであればもちろん、新たにこのシリーズに触れる人々にも十分楽しめる作品です。
ハワイで繰り広げられる壮大なドラマと、2人の主人公が見せる深い人間ドラマにぜひ注目してください。

龍が如く8 / Like a Dragon: Infinite Wealth
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堂島の龍、真の最終章

『龍が如く』シリーズ、8番目の作品。前作の7から主人公が変わり、戦闘システムもRPG方式になった事により、多くの賛否を生んだわけだわけだが、今作もRPG形式、主人公・春日一番が継続している。
そもそもこのシリーズは、現実と時系列がリンクしている作品であるため、これまで『龍が如く』を支えてきた伝説的主人公、桐生一馬の高齢化による引退という壁と向き合い続けてきた。今作は、そんな桐生一馬がプレイアブルキャラクターとして復活ということで、嬉しさを感じると共に、納得のいく引退になるのか、ファンに迎合しすぎているのではないかという不安があったが、プレイ後、そんな心配は杞憂だった事を思い知らされた。
まずゲームシステムについてだが、前作、問題があった戦闘難易度のバランスがしっかりと調整。戦闘が分かりやすくなり、戦略性が追加された事によりコマンド性バトルの面白さが格段に増している。前作から続くジョブシステム、各スキルの特徴もしっかりと活かされるようになっており、RPGファンが求めるキャラクターを成長させる面白さをしっかりと感じる事ができた。
シナリオは、ハワイを拠点とする春日パーティーと、日本を拠点とする桐生パーティーそれぞれの視点で進んでいく、『龍が如く』らしい壮大な内容のものとなっている。特に桐生一馬側のシナリオは、彼の引退に向け、心の準備をしっかりとさせてくれる内容で、過去作の登場キャラも続々と登場。シリーズをプレイした事があるなら、喜びを感じずにはいられないだろう。
新規キャラクター達の魅力もバッチリ。前作から続投しているキャラクター達もより深堀りされている。『龍が如く』ファンならば、プレイすべき作品に仕上がっていると思う。