マイ・エレメント / Elemental (2023 film)

マイ・エレメント / Elemental (2023 film)

『マイ・エレメント』(原題:Elemental)とは、2023年夏に日本で公開されたファンタジー映画。ウォルト・ディズニー・ピクチャーズと、『トイ・ストーリー』などでお馴染みのピクサー・アニメーション・スタジオが製作した。同スタジオが製作する長編映画は、27作目である。同時上映作品として、『カールじいさんのデート』も公開された。
火・水・土・風のエレメントが住むエレメント・シティを舞台に、火のエレメントであるエンバーと水のエレメントであるウェイドの種族を超えたラブストーリーが繰り広げられる。

マイ・エレメント / Elemental (2023 film)のレビュー・評価・感想

マイ・エレメント / Elemental (2023 film)
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自分らしさを受け入れることで人生は180度変わる!

火の性質を持つエンバーが、水の性質を持つウェイドに少しずつ心を開いていくシーンが印象に残りました。
家族が違うエレメントから嫌がらせを受けたことで、エレメントシティに不快感を持っているエンバーは、自分の持つ火の性質を嫌っていましたが、ある日、パイプの点検をしていた水の少年ウェイドに出会います。正反対の性質を持つ2人ですが、特性が全く違うからこそ、お互い惹かれあうのだと思いました。これはこの世界を生きている私たちにとっても、重要な学びです。他人と比較することは悪いことではありませんが、皆それぞれ違った素晴らしい個性を持っていることは忘れてはならないと感じました。
自分に自信を持てない人達の背中を押してくれるような内容だと思います。また自分の才能や自分らしさは、自分で気づきにくいですが、他の人から見ると自分の良さが際立っていくのだと学びました。エンバーは、自分の火の性質についてコンプレックスを抱いていましたが、ウェイドの言葉によって、自己自身を認めることができました。
物語の終盤には、自分にしかできない仕事を見つけ、新たな道へと挑戦します。その姿は多くの人の背中を押してくれるでしょう。ありのままの自分に自信がない人や自分に価値がないと思っている人に、ぜひ見て欲しい映画です。

マイ・エレメント / Elemental (2023 film)
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エレメントの魅力

この映画の主人公は、いくつかのエレメントが暮らす街に住んでいる、火のエレメントのエンヴァです。父親の営む雑貨屋で修行していて、将来は店を継ぐことを目標にしています。
エンヴァが、店の水道管が故障したのをきっかけに出会ったのは、水のエレメントのウェイドです。2人は次第に仲良くなっていくのですが、町のルールでほかのエレメントとは仲良くならないという決まりがありました。

エンヴァがウェイドに近づくと、ウェイドは火で消えてしまいます。しかしエンヴァの叔母さんの占いで、一緒になるはずのない水と火が重なって、2人は一緒になることを許されました。水のエレメントのウェイドの親戚の集まりに、エンヴァが招待されたときに、フレンドリーな性格から家族の温かさを感じられる作品だと思いました。

「一番最初に泣いた人が負け」というゲームをして、心優しく涙もろい水のエレメントにエンヴァは、感銘を受けます。エンヴァは、様々な困難をウェイドを始めとした街の皆で乗り越えていく、見ていて元気になれる作品です。色鮮やかな映像がとてもきれいで見やすい映画だと思いました。声優は川口春奈さんと玉森裕太さんが担当していて、とても元気で明るく聞きやすい声です。