おじゃる丸

おじゃる丸

『おじゃる丸』は、NHK Eテレにて1998年10月から放送されているテレビアニメ。おじゃる丸は主人公の名前である。原案者の犬丸りんは放送中に亡くなってしまうが、放送を続けてほしいとの声が多かったため、続けて放送されている。また原案の犬丸りんによるコミック版が刊行されている他、2000年7月には劇場版作品『映画おじゃる丸 約束の夏 おじゃるとせみら』が公開された。さらに『おじゃる丸』『おじゃる丸 ~満願神社の縁日でおじゃる!~』といったゲームも発売されている。
自称やんごとなきお子様であるおじゃる丸が、秘書的存在である電書ボタルの電ボとともに、月光町に住んでいるカズマの家に居候し、気ままに過ごす日々が描かれている。カズマの家には、お母さんお父さんも住んでおり、近くに祖父もいる。しかし、おじゃる丸がヘイアンチョウからやってきたことはカズマと祖父のトミーしか知らない秘密である。おじゃる丸が持っているエンマ大王のシャクを取り返すために、エンマ大王の子分の子鬼トリオのアオベエ、アカネ、キスケがやってきて時に愉快な騒動が起こることもある。

おじゃる丸のレビュー・評価・感想

おじゃる丸
9

大人もまったり癒される

Eテレのご長寿アニメ、おじゃる丸。主人公のおじゃる丸は、ヘイアン町から月光町へ、時空を超えてやってきた“みやびなおこちゃま”です。
アラサーの私は子どもの頃から見ていましたが、大人になった今でも大好きです。それは、登場人物が皆思いやりがあって、素直で、好きなことに夢中だからです。何人かの登場人物が何に対して夢中になっているのかを紹介します。

主人公のおじゃる丸と一緒に暮らすカズマは、「なんでもないただの小石」を集めるのが好きな小学生です。人からどう思われようと、小石に対する想いへ一直線です。
アオベエ、アカネ、キスケの3匹は、小鬼トリオと呼ばれています。エンマ界から、おじゃる丸が盗んだ「エンマ様のしゃく」を取り返すために月光町に派遣されています。このトリオは、しゃくを取り返すためにあらゆる作戦を立てるのですが、そうそう取り返せません。たまに、しゃくを取り返してしまいそうになることがあるのですが、「卑怯な手を使ってはいけない!」と正義感を持って、せっかく手に入れたしゃくをおじゃる丸に返してしまうこともあります。

おじゃる丸は、10分間のアニメの中に世の中の心理が凝縮されています。道徳とかモラルとか、好きなものに対して夢中になる心とか、仕事で疲れて荒んでしまった心にやさしく響く、癒しのアニメです。ぜひ「まったりと」ご覧になってください。