悪の教典 / Lesson of the Evil
『悪の教典』は、貴志祐介の小説作品。生徒に慕われる高校教師でありながら、サイコパスという裏の顔を持つ教師が引き起こす凶行の数々を描いたサイコ・ホラー作品である。第1回山田風太郎賞受賞作、第144回直木三十五賞候補作、第32回吉川英治文学新人賞候補作、2011年本屋大賞ノミネート作。
2010年7月に文藝春秋より刊行され、2011年11月に文藝春秋ノベルスよりノベルス版が、2012年8月に文春文庫より文庫本が出版され、2012年にはこれを原作として、漫画化・映画化された。東宝系で11月10日に公開された映画は、バイオレンス・ホラー映画でR15+指定。監督は三池崇史、主演は伊藤英明。映画に先駆け『悪の教典-序章-』というスピンオフドラマも配信された。漫画は『good!アフタヌーン』にて烏山英司の作画で連載された。
生徒たちから人気の高校教師、蓮実聖司(はすみ せいじ)。実は他人への共感や良心を持っていない、生まれながらのサイコパス(反社会性人格障害)である彼が、自身の凶行を隠すためにクラスの生徒全員を皆殺しにするという衝撃的な作品。聖司の狂気性や、極限下に置かれた生徒たちの精神が参っていく様が、鮮明に描かれる。
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